東証市場改革で4月からスタートした3市場ですが慎重な投資家が多く調整ムードの中で推移してきましたが、月末を意識した本日あたりは、金利上昇が落ち着いてきた海外株の動向を受け明るいムードとなってきました。
だからと言って有頂天にはなるのは禁物ですが、せめて月末ぐらいは6月相場がポジティブなムードとなるよう明るさが感じられることを期待したいと思います。
調整相場の中での投資家の関心はいずれはまた右肩上がりの展開に復帰すると見られる調整後の相場で効率良くリターンを上げる方法という点でしょうか?
株式相場は既に昨年の年初あたりから1年以上にわたり下値模索を続けてきたと言うことができますが、下振れしながらも一定水準まで戻ってくるという相場のパターンで今月も日経平均は2万5688円から2万7000円台まで戻って終えそうな展開です。
TOPIXも同様で1826ポイントをボトムに1920ポイント台まで戻るといった展開が見られます。
あと1日を残すだけとなった5月。
どうやら強弱感が対立する中で下ヒゲをつけ5月の月足は先行きに希望の持てる終わり方となりそうな予感がします。
さて、ここでの相場のリード役は皆さんもご存知の日本郵船(9101)で、先週、9月末に3分割を実施すると発表して人気復活。配当金も実質増配のおまけまでついて11500円台まで戻る展開となり、一人気をはいている状況です。もちろんこれにつれて他の海運株も連れ高ではありますが、日本郵船株の上昇は造船株や防衛株など他の多くの銘柄にも波及しますのでインパクトは大きいようです。
トヨタ(7203)や東京エレクトロン(8035)など他の主力銘柄にも波及してきた格好です。
昨年5分割したトヨタに続き3分割の日本郵船がこの夏に開かれる株祭りの主役になるかどうか気になるところです。バルチック海運市況が高値から水準を下げている中ではありますので、今期の業績動向は慎重に見守る必要はありますが、株主総会シーズンを前にした6月相場は主力銘柄への人気復活を柱に据えて久々に明るさを取り戻す展開を期待しておきたいと思います。
(炎)
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