2月から4月に新規上場を果たした企業は24社。昨年がこの時期31社でしたので7社少なくなっています。株式市場の調整ムードが続き需給悪の中なので致し方ありません。
明日は久しぶりに1社IPO銘柄が登場してきます。
有力な投資テーマであるAI関連の独自プラットフォームを展開するトリプルアイズ(5026・G・公開価格880円)が上場してきますが、果たしてどの程度人気化するのか興味津々です。
6月のIPOは13銘柄。トリプルアイズと合わせて14銘柄のIPOとなりますが、昨年の6月は22銘柄でしたので一段と減少することになります。
昨年1年間を振り返ると125銘柄が新規上場を果たしましたが、このペースだと今年は100銘柄を下回るものと推察されます。
何も今、先行きが見通せないIPO銘柄に投資する必要はないだろう。
そうした意見が大勢を占める昨今の相場状況で割安に放置され続けてきた銘柄の活躍の時期もいずれはやってくると内心、楽しみにされている皆さんも多いのかも知れません。
筆者も過去のIPO銘柄を吟味して割安感のある銘柄をピックアップしてご報告しようと考えております。
最近はアクティビストの提案が活発化しているようですが、上場後の理不尽な経営を問題視するアクティビストが活躍する時代となりつつあるようです。
株主総会を前にした彼らの活動がここに来ての株価を刺激し始めているとも考えられます。
昨年は125社、今年は4月28日まで24社がIPOを果たしましたがその中にはIPO後の初めての株主総会という企業もあるかと思います。新たな株主を集めて開催される株主総会は企業経営者にとっては晴れの舞台かも知れません。
ファンドなど物言う株主の存在が市場では話題になりつつある中で多くの不特定多数の株主に支持されて成長を果たすべくポジティブな経営施策を打ち出し多くの投資家の期待に応えてもらいたいものです。
なお、中小型銘柄への関心の無さから今年の2月から4月までのIPO24社のうち初値が公開価格を下回ったのは6社、時価が公開価格を下回っているのは11社にも及んでいます。
また初値を割れているのは20社にも達しており、投資家はIPO市場から離れてしまった感があります。
こうした中、前述したように1カ月余りお休み状態だったIPOが明日のトリプルアイズ(5026)から再開し、6月は投資家の期待の下で13社のIPOが予定されています。
株式市場にホットマネーを呼び戻せるのかIPO市場で活躍する企業の登場に大いに期待したいと思います。
(炎)
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