皆様のGWはいかがでしたか?
後半は天気も良かったせいか、一気に観光地が人であふれるいつものGWの様相となりましたが、それぞれの皆様が久々に自由な雰囲気でGWの長期休暇を過ごされたものと拝察致しております。
さあ今日からは気持ちを新たにGW明けの株式相場にビジネスにと取り組んで参りましょう。
株式相場はGW前から調整ムードが漂う中でしたので長期の休みに備えておられた方が多かったものと思います。2日の月曜日も6日の金曜日も積極的な市場参加者は少なかったように思いますが、こうした市場の動きはGW明けも基本的には引き継がれるものと見られます。
特にウクライナ情勢の長期化、本日のロシアにおける戦勝記念軍事パレードでのプーチン演説の中身が気になる点です。ここまで来ると決着までまだまだ時間がかかるということは覚悟しないとなりません。
一方のコロナ禍も一旦は収束しつつあったのですが、国内ではなお感染者数の高止まり、再増加の動きが見られるほか、中国での上海や広州での感染者数の増加でロックダウン実施で国家の機能が麻痺するなど経済に与える影響も懸念されています。
世界のマクロ経済はこうした2大要因とともに原油やエネルギー価格、原材料価格・食糧価格の高騰などインフレが席巻し、米国での金利引き上げが株式相場にも影響をもたらしています。
日本では為替の1ドル=130円台までの円安に加え、1バーレル=100ドル以上への原油価格の高騰によるガソリン価格の上昇、天然ガスや石炭価格の上昇による電気代や食料品価格の上昇などが市民生活にじわりじわりと影響し始めているという状況です。
株式市場ではこうした要因から先行きへの不透明感が根強く、なかなか積極的な投資を行う環境にないというのが現状です。
こうした中で今週以降、企業の決算発表が相次ぎます。
既に連休中にいくつかの企業が決算発表を行っており悲喜こもごもの発表内容で株価は変動しております。
下方修正の場合は株価の下落は顕著ですが、上方修正があってもなかなか上値が重く長続きしないというのが率直な印象です。
3月期決算企業であれば前期は良くても今期は慎重にならざるを得ない。他の決算期でも四半期決算が良くても通期は慎重に見ているケースが大半で、企業の慎重スタンスからは株価へのインパクトは弱いと言えます。また企業ごとに偏りが見られ、一部の企業が好調な決算見通しを出したとしても市場全体を見れば決して強気に見ることはできないのです。
それでも投資家各位は株価の位置と業績の動向を見比べながら投資していこうと考えておられるものと拝察致しております。
GW前に投資を手控えてこられた皆さんが決算発表シーズンを迎えて企業業績を確認しながらの売買を実行しようとされるものと思いますので多少は賑わいを取り戻すとの期待はあります。
岸田首相は参院選前でリップサービスなのか補正予算を含めた経済対策を打ち出していますが、アベノミクスではなく財務省寄りの緊縮財政路線だと市場の評価からなかなか株式市場での評価は厳しいようです。それでも一縷の望みはありそうです。参院選での自民党への支持率は高いと見て良さそうです。
ここで株式相場を更に奈落の底に追いやることは許されませんので何らかの手は打たれる筈です。
先行きへの不安感も残しながら一方ではこうした政策期待もありGW明けの株式相場はやや不安定な値動きが見られる米国株式相場を横目に下値固めの展開となるものと想定されます。
」
(炎)
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