本日より東証市場改革で3つの市場がスタートした。プライム市場、スタンダード市場、グロース市場の3つだ。
ざっくり言うと東証1部の多くがプライムに行き、時価総額が小さい東証1部や東証2部銘柄がプライムに行くほか、マザーズ銘柄の多くがグロース市場に移行した。
もちろん例外は多少あるかも知れませんが、流通時価総額が基準に満たない場合も含めて改善期間もあって概ねこうした形でシフトしたと言って良いだろう。
厳密にはプライムに上場する基準に満たない企業もあるほかスタンダードの基準に満たない流通時価総額の企業もあり、これからの猶予期間に株価は変動しがちになるのかも知れません。
プライム銘柄にも基準の流通時価総額100億円を下回るケースも見られるが、スタンダード銘柄にも流通時価総額10億円を下回っているケースもあり、本日はそうしたスタンダード銘柄の中で直近になってIPOを果たした2銘柄に焦点を当てておきたい。
あなたはどちらの低時価総額銘柄を好まれますか?
1.セイファート(9213・東証スタンダード)
時価982円 直近の高値1033円 上場後最高値1650円
3月9日の上場後の最安値673円から先週末の戻り高値1033円まで53%上昇した後に871円まで162円幅、短時間に下落するなど乱高下。
発行済み株式数132万株の割には出来高はこのところ多い。
時価総額は8.9億円から13.6億円の間で変動を見せている。
今期予想経常利益は2.5億円でビジネス内容は美容サロンの人材などのサポート。スタンダード銘柄の上場基準である流通時価総額10億円をなおも下回っていると見られ、今後のIR対応が注目される。
2.のむら産業(7131・JQ・スタンダード)時価936円
時価総額はほぼ同じ水準ながらセイファートに比べ出来高面での迫力に欠ける点がネック。
時価総額は13億円。今期予想経常利益3.3億円で出遅れ感はあるが、地味な業態である点が評価を高められない背景だと勝手に解釈。
こちらも流通時価総額10億円のクリアが課題であり、これには今後の株高が不可欠となる。現状の流通時価総額は7.6億円。これをクリアするためには1240円以上(全体時価総額17.2億円)に株価が上昇する必要がある。
高配当利回り銘柄(3.95%)でもあり、時間の経過とともに見直し買いが入ると期待されるが、業績面での伸びがこれに加わると一層明確になるだろう。
社名からは想像できない米穀精米袋及び米穀計量包装機械の販売で国内トップの企業だが、ペット用や菓子用などに多角化を模索。
(炎)
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