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 こんにちは、小屋です。


 2月24日のロシアのウクライナ侵攻から1か月ほど経ちました。
 毎日ニュースで現地から流れる報道は、観ているだけで心が痛む話ばかりです。


 ところで、今回の戦争が開始した時点で、お客様の中からも

「ロシアがウクライナに進行することがあれば、株価が大きく下がってそこが買いのチャンスですよね?」

という質問がありました。


 しかし、実際のところNYダウ平均でも

 2月23日  33,131
 2月24日  33,223
 2月25日  34,058

と侵攻後はしばらく上昇しましたし、

 3月 7日  32,817
 3月 8日  32,632

と株価が底だったのは戦争開始から2週間後でした。

 そして現状は

 3月22日  34,807

と2月23日の開戦時よりも上昇しています


 なので、あくまで株価は中長期的な企業の業績を反映していくものであると考えるのが良く、突発的なイベントに対して反応をしても、実際のところそれが戦術として有効かどうかは全く関係がないと思います。


 同様に、FRBの金利、雇用統計など短期的な政策や指標発表などのイベントもその発表時の様子によって投資行動を変えるのは、丁半博打のようで長期投資の観点からはさほど意味がありません。


 それでも、こうしたイベントやタイミングを計りたがる人がいるのはイベント前後に上手く市場から出入りすることで、他の人よりも収益があげられるという幻想にとらわれているのだと思います。

 今回のウクライナ侵攻のケースで言えば、3月7日、8日に株を購入した人が、タイミングとしては相場としては正解であったわけで決して開戦時に購入した人ではありませんでした。


 タイミングを計らない方が良いという例では

https://am.jpmorgan.com/jp/ja/asset-management/per/investment-ideas/mv-t-eq-markettiming-201905/

 1988年1月から投資した場合、保有を続けると資産は約22倍に成長しました。
 その一方で、投資タイミングを見誤って市場が大幅に上昇する前にいったん投資を終え、その後に再開するという行動をとった場合、たった3日間の大幅上昇日を逃しただけで約17倍と大きな差が出ました。


 このように、一度投資してしまったあとは、右往左往せずに市場に居続ける。
 これが長期での資産運用ではとても大切なことになります。


株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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