有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=コラム「配当優待権利落ちの中から本当に強い事業展開の企業を選ぶ」=
(有料メルマガ第374回・2016/3/29配信号)
※2016年3月現在の内容です。留意してお読み下さい。
【前略】
年金を貰えるようになったので、年金収入や家賃収入、株からの配当など自分の安定収入の安全性や安定性の再評価を行っていたのですが、その評価を行っているときに『ああ、そういうことだったのか…』と気が付いたことがありました。
これは孫子の兵法を学んでいることで閃いた気づきです。
孫子は『善く戦うものは、不敗の地に立ち而(しか)して敵の敗を失わざるなり(=戦上手は、自軍を絶対不敗の態勢に置いて、しかも敵の隙は逃がさずとらえるのだ)』と言っています。
私にとって『株式投資で勝つ』ということは、どのような状態をいうのだろうかと考え直してみました。
機関投資家はベンチマークに勝てば『勝ち』と評価してもらえます。しかし、私にとっては『ベンチマークより利益額が大きければ、投資総額が減っても勝である』というような勝敗の決めかたは意味のない評価方法でしかありませんでした。
一番簡単なのは、あまり精神的に良い影響を与えない毒性の強すぎる愚かな行為だと自覚しつつも、いまだにやめることが出来ないで毎日のようにやっていることがあります。
『昨日よりも投資額が増えていれば勝ちで、減っていたら負け』というような投資額の増減で勝ち負けを決める評価方法です。これが一番シンプルかもしれません。
しかし相場商品のように一日の中でも大きく価値が乱高下して増えたり減ったりするものを増減だけで評価することも、あまり適切で正しい評価方法とは言えないと実際には考えています。でも気にしてしまうのも事実です。
株のような相場商品は一瞬で資産を大きく増やせることもあるわけです。
しかし2016年に入ってからの相場環境のような時には、一瞬で大きな資産減少のダメージを受けることも出てきます。
私はまだ株式投資をやめること、つまりいま持っている株をすべて現金化して、株で増やした資金を勝ち逃げさせるという贅沢はできません。
満額で年金をいただけるようになるまでは、私にとって株式投資は生活費の不足分を稼ぐために必要不可欠な手段でありつづけます。
私がちょうど10年前にサラリーマンを卒業してから実践していた株式投資というのは、減らさないことに主眼に置いて、自分が設定した必要額を配当で稼ぎ出すという株式投資でした。
『資産を減らさない』ということは、『負けない』ということに読み換えることも可能です。もちろん私にとっては減らさないだけでは生活費を確保することが出来ないわけですから、私の株式投資の勝ち負けの基準を定義するならば『必要な生活費を確保しながら、投資総額を減らさない状態を<勝ち>と評価する』ことになると思います。
もちろん株式投資では今年のように日本株が大きく下落してしまうならば、私の株への投資資産も影響を受けて減少します。したがって私が今まで実践してきて、これからも続けて行く株式投資の勝ち負けの評価方法は『投資総額の増減は1年や2年という短期間では気にかけない。しかし1年ごとの期間では、絶対に生活費として必要な金額を配当で確保することが出来れば負けなかった(=勝った)と評価する』ということになると考えています。
孫子の絶対不敗にあやかって、私が見つけた2つ目の絶対不敗の株式投資だと考えることにしました。
私が株式投資に使っている元金は全て株で稼いだものなので、私は信用取引などを行って、投資額以上の損失を負わなければ、一生のあいだのトータル期間で、株で損をすることは、すでにない状況で株式投資を行っています。
このような状況こそが究極の『絶対不敗の株式投資』だと思います。株式投資で絶対損をしないということは、すでに手にしているわけです。
しかし目標が無ければ意欲がわきません。どのような時にも目標は必要です。目標を達成するために人間は工夫や努力を積み重ねます。
だから確実に必要生活費を稼いでいくという目標設定は、私にとっては十分に機能する目標です。
私が考えた自分の株式投資のキャッチフレーズは次のようなものです。
『老後資金の達人たらんと欲すれば絶対不敗の株式投資が相応しい。
インカム・ゲインを狙ったらおまけにキャピタル・ゲインがついてくる株式投資はとても美味しい。』
です。
株の勝ち負けの基準は自分で決めるものです。1年間に使う生活費を資産運用で稼げたら勝ちという勝敗の基準を定めれば、絶対不敗の株式投資は実現できます。インカム・ゲインはキャピタル・ゲインより計算しやすいので大勝ちできなくても負けることはまず無いです。
【中略】
一日の株価の変動幅が年間配当の額以上になるような大波の中ではありますが、だからこそ、投資対象とする企業のファンダメンタルズを見極めて、しっかりとホールドできる投資対象を見つけていきたいと考えて努力しています。
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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