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 全体相場は調整ムード。その中で個別銘柄も売り物に押されており、今は株を保有していると嫌な思いをする状況です。

 株価は長期的に変動するパターンとして高値(天)と安値(底)をつけるのが常ですので、皆様の保有株がどっちに向かっているのかで悲喜こもごもだろうと思います。

 天と底をずばり当てることができれば運用はうまくいくものですが、それがなかなかうまくできずに運用がうまくいかない方が多いのかも知れません。
 大底での買いはできないとしても安値近辺での買い付けができて、一方では天井は売れないとしても高値付近での売りができれば理想的ではありますが、これがまた難しいものです。
 そこで下値目途水準での時間分散投資と上値目途水準での時間分散での売りができれば理想的な運用ができますが、これがまたそう思ったほど容易ではない。

 なぜなら人間の欲で売るべき時に売らないでいたり、大底とは言えない状況下での中途半端な買いによって評価損を抱えてしまうからです。

 長期下落銘柄を保有している皆さんにとっては持ち株を思い切って投げてしまいたいと思われるのかも知れません。一方では長期上昇銘柄を眺めていて思わず買い行動した結果うまくいけば良いが高値でつかんでしまうなどということも起きがちです。

 3800もの銘柄の中から選定した銘柄の株価変動とビジネスのトレンドや業績などを睨みながら、ボトム圏での買いと高値圏での売りをうまく組み合わせての資産運用が理想ですが、それには日頃の長期的な銘柄の吟味が必要です。リスクテイクする前に十分な銘柄研究が求められると言えるでしょう。

 皆さんの保有株は今過去の株価変動のボトム圏にありますか?
 それとも高値圏にありますか?

 資産形成に求められる過去の株価変動のチェックに加えてファンダメンタルズの状況が未来の株価に大きく影響を及ぼすことは明確です。

 上昇トレンド銘柄が一部に偏っていて大半の銘柄が下げトレンドにある現状のような局面では限定的な個別銘柄がたまたま上昇することはあってもなかなかご自身の保有株が反転上昇に向かうことはないと実感されているのかも知れません。

 あくまで個人的な見方だが、ここでの投資はきっと1年以内に、リターンとなって表れるだろうと見る。あの時買っていれば凄い結果が残せたのに・・・。との思いをよく耳にするが、すべては結果論。未来を読み通すのは難しいが、中長期的な未来が明るい銘柄に焦点を当てながら余裕資金でリスクテイクされる皆さんがここでの弱気相場を下支えすることになるだろう。

 反転期待が底流にある長期調整銘柄をそろそろピックアップしておくことにしたい。


(炎)


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