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過去の安値圏に来つつあるバリュー株

2021/12/01 22:18 投稿

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 株式投資の王道は成長株投資。一口に成長株投資と言っても利益の成長性を見抜く必要が求められる。

 過去から今日まで長期に利益成長を辿り評価され続けてきたのがトヨタ(7203)。トヨタ株を資産株として長期保有されている投資家は多いだろう。

 また、産業のコメともいうべき半導体に関連する東京エレクトロン(8035)も誰も否定できない成長銘柄で半導体不足となっている今、新たな株高神話を醸成しつつある。

 電子部品の村田製作所(6981)やキーエンス(6861)、日本電産(6594)、半導体関連素材の信越化学(4063)などの成長株が軒並み株価を上げてきた点は言うまでもないことだが、個人投資家にとってはこうし
た超値がさの銘柄はやや高嶺の花でもあり、ポートフォリオには入れ難い。

 結局こうした銘柄は機関投資家や外国人投資家の投資対象となっているのだが、個人投資家にとっては新たな成長株や別の視点での投資対象を求めた投資行動になっていく。
 投資の王道からはそれるが、資産内容の良好なキャッシュリッチなバリュー銘柄をベースに材料株を加えての運用に精を出しているのが個人投資家であると推察される。

 そうしたバリュー株の多くは過去の高値から長期下落を演じており、損失確定の売りで一段と売られているのが現状と言える。直近になって過去の安値圏に入りつつあるバリュー株は多くなってきたように感じられる。


 「まだはもうなり。もうはまだなり。」

 相場の格言によればまだ悩ましい相場が続くのかも知れませんが、過去の安値圏に到達しつつある銘柄をそろそろピックアップしてみてはどうだろう。


【参考:コロナショック時の安値水準に接近中の3銘柄】


1)新東工業(6339) 677円 時価総額360億円

 今期予想経常利益46億円 2Q末保有現預金346億円
 保有有価証券98億円 投資有価証券329億円
 保有金融資産合計773億円
 有利子負債202億円 差引額571億円
 コロナショック時の安値615円


2)アドソル日進(3837)時価1725円(利益成長株)

 時価総額160億円
 2022年3月期予想経常利益12.3億円(2Q実績6.28億円)
 2024年3月期計画売上高170億円、営業利益17億円
 2026年3月期計画売上高200億円、営業利益20億円以上
 コロナショック時安値1662円


3)日創プロニティ(3440)時価597円 時価総額38.4億円

 前期末保有現預金63億円 投資有価証券0.43億円
 有利子負債11.3億円 差引合計52.1億円
 コロナショック時安値437円


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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