~相場の観測~


【日経平均株価(週足)】=戻りを試す経過=



※チャートを用いた説明は、こちらにて掲載しております。
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 前回の「反動高へ」(記:21/10/15)は、以下のように述べた。

「2月高値(Q)を更新し30,670円(9/14)を高値に安値(T)27,528円と急反落したあと29,068円(10/15)と値を戻している。また、反動高からリズムの発生(未確認)で値戻しにつながり、高値
(S)30,670円を試す経過となっている。」
とした。

 実際には、安値(T)27,528円からの反動は、29,794円(11/4)と上伸している。

 よって、高値(S)30,670円を試す経過となっている。ただ、エネルギーの回復がポイントとなる。


【日経平均株価2021(日足)】=戻りを試す経過 基調の維持に留意=

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 前回の「反動高もリズムの形成が必要」(記:21/10/15)では、以下のように述べた。

「8日連続安で一気に安値(M)27,528円と急落したが、高値(J)からの下げ幅が3,142円と拡大したあと反動高が生じ、値幅も1,540円(戻り率49.0%)となっている。ただ、安値(I)27,013円からの戻り基調を維持するには、反動安値幅が609円、787円、1,057円程度に収まることが大事。これらを上回ると1,473円、1,684円など、値幅の拡大につながりやすくなる。また、戻りを辿る動きも直近安値(M)27,528円に対する安値を確認するリズム(下値切上げ)の形成が必要となる。」

とした。

 実際には、戻りが継続した。高値29,794円、戻り率72.1%(11/4)と上伸したあと29,106円(11/10)と反落。ただ、下げ幅688円は騰落値幅787円(G~H)の範囲内にある。

 よって、現在は安値(M)からの基調が維持されており、直近の高値29,794円を上回ると戻りを試す経過の継続となる。その場合、主な上値は以下の水準が挙げられる。

(1)29,956円=M+(F-I)
(2)30,155円=J-(M-I)
(3)30,169円=M+(D-E)
(4)30,332円=M+(B-A)
(5)30,982円=M+(B-I)

 ただ、安値(I)27,013円からの基調の維持には、反動安値幅が787円、1,057円程度に収まることが大事。これらを上回ると1,473円、1,684円、1,727円など、値幅の拡大につながりやすくなる。


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【TOPIX2021(日足)】=戻りを試す経過 基調の維持に留意=


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 前回(記:21/10/15)は、以下のように述べた。

「安値(U)1,939pを境に2,023pと値幅84pの反動高が生じ、一旦戻りを試す経過となっている。安値(U)1,939pからの戻り基調を維持するには、反動安値幅が47pから78p程度に収まることが大事となる。これらを超えると87pないし95pなど、値幅の拡大?につながりやすくなる。また、戻りを辿る動きも直近安値(U)1,939pに対する安値を確認するリズム(下値切上げ)の形成が必要となる。」

とした。

 実際には、戻りが継続した。高値2,055p、戻り率64.8%(11/4)と上伸したあと2,007p(11/10)と反落。ただ、下げ幅48p円は過去の値幅47pから78pの範囲内にある。

 よって、現在は安値(U)1,939pからの基調が維持されており、直近の高値2,055p(11/4)を上回ると戻りを試す経過の継続となる。その場合、上値は以下の水準が挙げられる。

(※)2,059p=R-(U-Q)
(1)2,065p=U+(J-I)
(2)2,087p=U+(D-C)
(3)2,096p=U+(B-A)
(4)2,102p=U+(D-I)
(5)2,143p=U+(D-A)

 ただ、戻りを試す経過も下げ幅が68pを上回ると値幅の拡大につながりやすくなる。その場合の値幅は、78p、87p、95p、103pなどが挙げられる。ただ、直近の高値2,055p(11/4)はバランス値の(※)2,059pの影響を受ける格好となっており、保ち合いへ移行する可能性もある。


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【マザーズ(日足)】=基調の維持に注視=



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 前回(21/10/15記)は、以下のように述べた。

「安値(F)1,009pからの上げは高値(G)1,187pと6月高値(E)1,207p目前に反落した。ただ、安値(H)1,064円を経て1,126p(10/15)と値を戻す動きとなっており、9月高値(G)1,187pをうかがう経過となっている。反面、直近の安値(H)1,064pからの上げを維持するには、反動安値幅が33pないし59p程度に収まることが重要となる。これらの値幅を上回ると79p、127pなどへ拡大につながりやすくなる。」

とした。

 実際には、安値(H)1,064p以降は直近高値1,152p(11/5)と値を戻した。また、反動安値幅は43p(10/19~25)、40p(11/5~9)と59p(10/6~11)の範囲内にとどまっている。

 よって、現在は安値(H)1,064p以降の基調が維持され、高値(G)1,187pをうかがう経過となっている。その場合、上値は以下の水準が挙げられる。

(1)1,174p=H+(C-B)
(2)1,209p=H+145p(E~8/5)
(3)1,242p=H+(G-F) 
(4)1,279p=H+(C-D)

 また、直近の高値(G)1,187pを上回ると安値切上げ(F<H)反転形成となり、安値(F)を基点とする短期第三波動(F~G~H~)へ進展する経過となる。

 ただ、直近の安値(H)1,064pからの上げを維持するには、反動安値幅が59p程度に収まることが重要となる。これらの値幅を上回ると79p、127pなどへ拡大につながりやすくなる。

 さらに、安値(H)以降の目先波動からは、安値1,098p(10/25)を下回ると、安値(H)1,064p(10/6)を試す動きにつながりやすく、同安値を下回ると安値(F)1,009p(8/17)をうかがう経過となる。


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【NYダウ工業株30種2021(日足)】=上値を追う経過、基調維持に留意=


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 前回の「8月高値更新が焦点」(記:21/10/15)では、以下のよう
に述べた。

「高値(J)35,455ドルからの下げは安値(K)33,919ドル(下げ幅1,706ドルと拡大)を経て反動高が950ドル(K~L)となった。その後、安値(M)33,843ドルと僅かに安値(K)下回ったあとの切り返しで高値(L)を上回り反転形成となった。現在は8月高値(H)35,625ドルにトライする経過となっている。ただ、下げ幅1,950ドルを超えると下値を探る動きにつながりやすくなるほか、直近安値(M)33,843ドルの維持が重要となる。」

とした。

 実際には、戻り基調となり10月22日に35,677ドルと8月高値(H)35,625ドルを更新し騰勢を強めて上伸。その後、11月8日高値36,432ドルに進んだあと小反落(511ドル)している。

 よって、現在は上値を追う経過となっている。その場合、主な上値としては以下の水準が挙げられる。

(1)36,553ドル=27,572ドル(20年6月高値)+8,981ドル(20/3/23~6/8)
(2)36,876ドル=M+3,033ドル(A~21/3/17)
(3)37,119ドル=M+3,276ドル(21/3/4~4/16)
(4)37,407ドル=H+(H-M)
(5)37,960ドル=H+(H-E)

 ただ、安値(M)33,843ドル以降の基調を維持するには、反動安値幅911ドルから950ドル程度に収まることが大事。これらを超えると1,026ドル、1,169ドル、1,663ドル、1,780ドルなど、値幅の拡大につながりやすくなる。


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【ナスダック2021(日足)】=上値を追う経過、基調維持に留意=


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 前回は「戻りを試す」(記:21/10/15)として、以下のように述べた。

「9月高値(I)15,374pからの下げは、安値(L)14,255p(下げ幅1,119p)を経て14,897p(10/15)値を戻し、反動高値幅も642pとなっている。現在下げ幅がやや拡大も1,486p(A~
B)の範囲内にあり、3月安値(B)12,609pを基点とする基調の維持で戻りを試す経過となっている。ただ、反動安値幅が399pを超えると、459pの維持に焦点が移る。また、安値(L)の維持のほか、下げ幅が拡大すると661p、849p、721p、916pなどが挙げられる。」

とした。

 実際には、10月安値(L)14,255pから切り返し、10月28日には15,448pと9月高値(I)15,374pを上回った。戻りから上げに転じて上伸し、15,982p(11/10)を高値に小反落(360p)している。

 よって、現在は反動安値幅が399pの範囲内にあり、安値(L)14,255pを基点と基調を維持する経過となっている。その場合、主な上値としては以下の水準が挙げられる。

(1)16,072p=B+3,463p(安値20/9/23~高値21/2/12)
(2)16,119p=L+(G-D)
(3)16,493p=I+(I-L)
(4)16,598p=L+(I-D)

 ただ、反動安値幅が399pを超えると797pの維持に焦点が移る。同値幅を上回ると849p、1,119pなどへ下げ幅の拡大につながりやすくなる。


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【SP500種(日足)】=トレンド継続(週足)と反転局面(日足)=


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◆トレンドの形成は、市場参加者の心理と需給の二つがバランスしている結果であろう。この現象は騰落の説明のように簡単に処理できるものではなく、実に“不思議”である。永遠ではない“トレンド”が継続するか否かは、反動安が生じその下落を否定する動きの形成を確認することである。


◆週足による「トレンドの認識」と日足による「調整局面の経過観察」は必要不可欠で重要な組み合わせである。


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【米国 金利と株価2021(週足)】=見るから視る・診るへ=


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◆金利上昇は株価への懸念材料とし扱われる。しかし、株式相場の基調(リズム)が維持されているか否かを捉えることでその関係性の理解も深まろう。


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【NY金価格(週足)】=見るから視る・診るへ=



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◆相場(チャートの形状)の不思議を受け入れ、理屈に捉われずに今後の経過観測(訓練)をしてみたいものである。


(あすなろ産業調査部 長森伸行)


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