~トホホの企業財務戦略~
株式投資をなさっている皆さんにとって狙いは何と問われるとすぐに値上がり益をほしいと多くの皆さんが答えられるのかも知れません。
先日公開されたLibWork(1431)のIRチャンネルでも億の近道でもおなじみのBコミさんと瀬口社長が女性スタッフの家永さんと対談されていた時にキャピタルゲインとインカムゲインの話をされていましたが、投資家にとっては投資目的を何にするかを考えておく必要があるということになります。
長期か短期かにもよりますが株式投資の面白さは銀行に預けていても利子をほとんど生まない中で株式投資では意外なほどのリターンが上げられるという可能性に賭けると言う行為なのかと思います。
ただ、一方では想定したこととは反対のケースになる可能性もあり、そう簡単にはいかないことの方が多いので気をつけないとなりません。
例えば、先週は業績見通しが明るいのに配当金を減らしたA社の事例がありました。A社に投資してきた個人投資家が業績の向上と高配当を目当てに投資してきたとすれば、新たな決算期で減配見通しを発表したとなれば思い切って持ってる株を投げ売りする行為をとろうとしますので株価はかなり強烈に下がることになります。
A社株もそうしたことでこれまでの安値を切ることになります。
会社側は前期の減益幅が縮小し今期は増収増益となると発表すると同時に25円配当を10円も減配し15円配当としましたのでこれまでの下落トレンドに拍車がかかったのです。
同社の減配の理由は成長のために投資家に配当でリターンを返さずに成長投資にまわすという理屈なのですが、配当を目当てに株式投資をしてきた投資家にとっては寝耳に水。
今から成長するし成長にお金を振り向けるから宜しくねと言われても投資家は納得できない。
会社側の理屈は投資家にはどうも理不尽に映る。
なぜなら過去成長加速させるからと言ってきた業績は2期連続でマイナス成長。赤字にこそならなかったが予定していたM&Aや設備投資もコロナ禍の下で実行せずにきた。
新たな提案した中期計画もあてにはならない。
それなら思い切って自己株買いでもしてくれないかと多くの投資家は思っているに違いない。
けちった配当金は期間利益で賄える6000万円。60億円以上のキャッシュを保有する同社の理屈が多くの株主からは支持されていないが、賛同する投資家にとってはこの株価下落局面は格好のチャンスと映っているのかも知れません。
売上倍増、利益倍増の中期計画達成に向けた減配表明企業の財務戦略を支持する投資家が勝つのか投げ売りが正解となるのかは今後1年から2年後の株価が答えとなる。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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