5兆円という驚きの利益を稼いだソフトバンクグループ(9984)の株価はこのところ調整含みの推移を続けている。3月16日の高値1万695円から5月27日の安値8092円まで24.3%の調整を入れて、その後は高値8400円、安値8200円といったこの銘柄にしては狭いレンジでの推移となっている。
たまたまのたまたまの利益計上をネガティブに見た投資家、単純に上がり過ぎたから利益確定売りを敢行した投資家など、ここでの投資家の行動は興味深い。何しろ時価総額は14兆円の水準。NAVは20数兆円もあるし、今後もますますAI銘柄に投資していくという孫社長に寄せる期待も高い筈なのだが、下振れの可能性を残す株価を横目に積極的な買いの手は引っ込んでしまった感がある。
利益5兆円には隠された秘密がある。
もちろんアップルのような普通の企業とは違って投資会社なのだからその利益の中身は大きく異なる。
売上自体はスマホ会社のソフトバンクが稼ぎ投資会社のソフトバンクグループはアリババやビジョンファンドなどで投資した先の売却益、評価益が入ってのもの。今回は韓国企業のIPOによるものだと言われているから、たまたまが重なってのものとご本人のコメント通りなのかも知れません。
その秘密めいたからくりを元ソフトバンクG財務部長の伊藤氏などは冷静にYoutube動画で解説しているが、私も彼の実にクールな解説に耳を傾けてみた。
時価総額14兆円を妥当化する利益は2兆円もあれば十分。おつりがくる。これをいかにコンスタントに出していけるかが問われる。
もう一つだけ言わせてもらうならできれば今後は日本発の有力AI企業をソフトバンクG自ら創出してほしい。
ソフトバンクGは福岡が発祥。できれば福岡発AI企業の誕生を後押ししてくれれば言うことはないが・・。
(炎)
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