先日、早稲田大学の鎮目雅人教授に「お金」について色々お話を伺いました。
今回は、その2回目です。
鎮目教授は、経済史の先生で、特に貨幣についての研究について昨年本も出版されています。
信用貨幣の生成と展開:近世~現代の歴史実証
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【お金そのものは目的足りえない】
そもそも、「お金」そのものは生活をしていくための「手段」であって「目的」にはなりえません。
当たり前の話なのですが、ともすればついつい人は「お金」を目的と考えがちになってしまいます。
「○○円稼ぎたい」
「○○円の資産を築きたい」
と日頃「お金」を目標や目的に考えたりしていないでしょうか?
鎮目さんもゲオルク・フリードリッヒ・クナップ(1842-1926年)の表現として
「貨幣とは劇場のクロークでコートを預けるときにもらう引換の札のようなもので、その札によって交換できる預けているコートに価値があるものであって札自体には何の価値も無いものである」
というような例えをされていました。
【結局は何と引き換えるのか】
もちろん「お金」が人生において大事ではないという事を言いたいわけではありません。
「お金」を手にして、最終的にそれによって何と引き換えるつもりがあるのか?
という事の方が大事だということです
しかしながら、個人の方々のコンサルティングをしてきた私の経験では多くの人々は「お金」に意識を当てすぎていて、「何と引き換えるか?」を深く考えている人はまだまだ少数派だと言わざるを得ません。
【お金で買えない価値とは?】
鎮目先生とご一緒に食事をしていた時にも
「こうした一緒にご飯を食べたりする機会がコロナで失われてしまった時に一緒に楽しくご飯を食べる行為はお金では買えないけれども、人にとって大変な価値があり、失われて初めてその損失に気づく」
という話をしました。
「○○はお金では買えない!」
という表現も良く使うものですが、自分にとって本当に「お金」では買えないものって何なのかを考えるには今は本当に良い機会かもしれません。
株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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