億近読者の皆様こんにちは。
小学生の親御様のために、お金の教育論について寄稿させていただいております遠藤です。
今年のゴールデンウィークも自粛ムードのまま突入しそうですね。私は家庭でできるお金の学びの方法としてお店体験を推奨させていただいております。
子育て世代の方は連休中になかなか出かけるところもないでしょうから、おうちの中でお店体験をやってみたらいかがでしょうか。
過去の寄稿で私は家庭の中でカフェを経営するやり方を提案しました。
コーヒー豆やコーヒーフィルター等の材料を買ってきて実際に家の中でコーヒーを作り、子供が客である親にコーヒーを売るという体験です。
材料を買ってくるフェーズで買い物体験ができますし、材料を売り切ることが大変だという経験もできます。
何よりコーヒーいっぱいでも売り物として出すためにはそれなりに気を使う必要があり仕事の苦労を学ぶことができます。
世の中で働いている人たちがいかに頑張っているかを子供ながらに理解することができるでしょう。
お店体験によって売り手側の視点が養われると家庭でできるお金の教育の幅が広がります。
例えば某有名なハンバーガーショップに行って1番安いハンバーガーを買ってきたとします。唇が赤いキャラクターがトレードマークのあのハンバーガーショップです。
そのハンバーガーにレタスやらチーズやらトッピングをしてみたら一体いくらで売れるでしょうか。
普通のノーマルハンバーガーは100円そこそこで売っているのに、少しグレードが高いハンバーガーは、200円か300円で売っているわけですからそれなりに値段はアップできそうです。
試しに買ってきたハンバーガーに1枚のサニーレタスをハンバーガーに収まるように何等分かにちぎり、挟んでみてください。ほんの1枚分のサニーレタスでも、ハンバーガーがかなり豪華なハンバーガーに化けることがわかります。
そして子供と話してみて下さい。このサニーレタスカスタムをしたハンバーガーはいくらで売れるかなぁと。
もともと100円で買ってきたハンバーガーが200円で売れるよね、という話にもなるかもしれません。レタスを挟むだけではダメでマヨネーズくらいはつけようという話にもなると思います。そもそも冷めているから無価値だという意見が出たら面白いですね。
このような会話をするだけで、お店がしている工夫や物の値段の価値について深く考える機会になります。
1枚のサニーレタスに100円を払う人はいませんが、ハンバーガーに挟まっているサニーレタスには100円の価値が生まれるかもしれないということです。
1枚のガラスの板にお金を払う人はいないと思いますが、そのガラスの板がスマホに組み込まれることによって全体で何万円もの価値に生まれ変わります。
物の値段はどうやって決まっているのだろう、価値とは一体何なんだろう、ということを連休中に家族で話してみるのも有意義かもしれません。
(遠藤)
[遠藤 功二氏 プロフィール]
日本FP協会認定CFP
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
MBA(経営学修士)
大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。
生き抜く力を育むお金の体験型教室FP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com
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