有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=「消費税増税延期なら日本株への資金が増えてくる可能性も」=
(有料メルマガ第375回・2016/4/5配信号)
※2016年4月現在の内容です。留意してお読み下さい。
【前略】
3月末の配当や優待取りのための株価の動きを見ていると、インカム・ゲイン利回りが高い銘柄のほうが株価の上昇傾向が強かったように感じます。
業績が良いのに株価が下がり、ちっとも株価がリバウンドしない企業の株がたくさんありますが、儲けている割には配当を増やさないという傾向のある企業の株には新たな投資資金が流れ込んできませんでした。
私がウォッチしている企業では低PERなどにほとんど株価がリバウンドして上がらない株が多く見受けられました。
また、配当利回りや配当優待利回りが高い12月の本決算の企業の株価を見ていると、1年に1回だけ、つまり12月にしか配当や優待を出さない企業の株に関しては、リバウンド力がとても低かったと感じました。
そこで、本日の研究銘柄としては4月と10月に配当と優待のある企業の中からファースト住建を研究銘柄として選びました。
いつの時もそうですが、特に投資環境が悪い時には、株価が下げると、その下げを嫌って、逃げ出す投資資金(=投資家)が増えていきます。逆に株価が上げると、その上げを好感した投資資金(=投資家)が集まってくる、ということです。
どれほど低PERでも減益なら機械的に『売り』、増益なら機械的に『買い』という単純極まりない動きで、資産的にも、事業的にも割安な銘柄が、更に割安になっていきました。
必ずしも、上記のカタリストが全ての銘柄に当てはまるわけではありませんが、ファンダメンタルズばかりを重視して、『前年同期比減益』というキーワードを軽視すると、短期的には下がる株ばかりを掴むことになり、悶々とした日々に長く耐えなければならない可能性が高くなります。
これは苦しいことなので、私は避けたいと思う気持ちも強く持っています。
いつまでこの『減益』『増益』というキーワードがカタリストになるかどうかは分かりませんが、少なくともファンダメンタルズだけで投資指標的に割安だと、飛びつき買いをして苦しむことは、少なくしたいと考えています。
しかし、このように下げている銘柄に投資して、少し長い時間はかかるけれど、このような銘柄の株価が大きく上がるのを待つということが出来るなら問題ありません。
『当面の運用利益の増加など気にしない。』このような投資態度を貫ける自信があるならば、中長期的には大きく運用成績を増やすことが出来ることが多いことは、私も長い投資経験の中で学んできました。
要するに自分が投資した銘柄を我慢して上がるまでホールドできるかどうかが、全てです。
ただ、ポートフォリオの銘柄が、皆このような銘柄ばかりだと、耐える気力も萎えてきます。他の投資家が投資した銘柄ばかりが上がって、自分が投資した銘柄がみな上がらない。上がらないなら良いが下げてしまう。
これはとても苦しい体験です。もちろん将来には生きてきますから無駄ではありません。でも分散投資をするならば、投資家の買いが集中してきて早く上がっていく割安株にも分散で投資をしておくのも、精神衛生上はとても良いことだと考えています。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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