株価は堅調な上昇、30年ぶりの高値に沸いていると伝えられている。
だが、個人投資家の資産が順調に増えているとは必ずしも言えない。
一部の銘柄に偏っているせいだが、コロナ禍で業績の二極化が進展しており、その結果として株価もツーティアになっているのは致し方ないと思われる。
PCを含めた好業績の巣ごもり需要株や今や不足状態に陥った半導体関連企業など上昇トレンドに乗っている銘柄があるかと思えば、取り残された企業も多いが復興需要並みにアフターコロナで業績回復を先取りした動きが随所に見られる展開となっている。
決して全面高にはならないとしても少しづつながら銘柄物色も広がろうとしているようだ。
通常なら想定外に業績下方修正となれば一気の短期投資家の売りで頭を抱えることになるのが常だが、最近は悪材料出尽くしとなって株価に反映される事例も多い。
本当はその業績下方修正の本質が継続性がある業績悪化なのか一過性のものかで評価は異なってくる筈だが、そこは無視しての株価形成なのだろう。
趨勢的な株価上昇には趨勢的な業績向上が不可欠となる。そこが投資家の判断のベースとなって株価の変動パターンが見出されることになるため、業績の変動を無視する訳にはいかないだろう。
多くの投資家の皆さんには企業から発信される業績コメントを読み砕いて、今後の業績トレンドを分析頂きたいと願うが、なかなかそうした作業をきちんとしないでムードで投資してしまうケースが多いのかも知れません。
3800銘柄もある中からご自身の目利きで見出した銘柄を観察しながら、リスクマネーを投じる機会を伺うことがまずは株式投資の面白いところかと思う。
株価変動は様々な投資家の事情や評価で日々継続する。
中には秒刻み、分刻みの変動を捉えて株式を売買されている投資家もお見えかも知れませんが、概ねデイリーからウィークリー単位、マンスリー単位での取引が続いているものと思われる。若手投資家の台頭でこのところの株価上昇が日経平均を30年ぶりの高値にまで押し上げてきた。
かつては新人類相場と言われたが、今や新ネットサラリーマン投資家が台頭しスマホでの投資が主流となってきたような印象がある。
コロナ禍でステイホーム社会への変化からネット証券の口座は増加中。ネット上にあふれる情報を駆使した短期売買が続いていると見られる。
成長株投資、新興IPO銘柄投資、バリュー銘柄投資などやり方はいろいろあるが、最後はポートフォリオの構築にいきつくことになる。
今週の炎チャンネルスペシャルではそうしたポートフォリオの構築についてお話する予定。
実際に構築してみた具体的なポートフォリオに組み入れた銘柄の解説も含めての約1時間、宜しければご視聴下さい。
(炎)
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