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 日経平均のみが高く個人投資家には無縁の株式相場の堅調ぶりにため息が出る今日この頃。それでも着実に活躍銘柄は横に広がりを見せつつあります。

 業績の上がらないウダツの上がらない銘柄は放置しておき、成長期待の好業績銘柄や財務内容の良好なキャッシュリッチバリュー銘柄を投資対象として選定する流れが今後巻き起こるとの期待感から息の長い上昇相場がなおも続くとの見通しを楽観的に描いている投資家も多いかも知れません。

 コロナ禍が収束するタイミングではコロナで影響を受けた駄目だった銘柄も蘇り、復活の狼煙が上がるだろう。


 日経平均3万円の時代となってきた株式相場はこれまでのところ、流動性の高い時価総額上位銘柄に投資家の関心が集まってきた。バブル経済崩壊から30年を経てようやく日本の株式市場は元の状態に戻ってきたことで、再びのバブル相場ではないかと言われる中ではあるが、コロナ禍でステイホームを余儀なくされてきた多くの個人投資家にとっては感染拡大による自粛ムードに対し行き場のないお金うごめく株式市場に関心を向けてきた。

 投資家の中で最大の主体は45兆円もの資金を運用する日銀。その日銀がどうやって株式を売り出すことになるのか興味津々だが、日経平均型のETFから別の形式のファンドによる運用と言う点も議論されつつあるように思われる。

 何しろ過去4年余りの株式相場では日経平均のみが浮動株の少ない限られた銘柄によって指数が独り歩きしてしまい、全部の東証1部銘柄が入っているTOPIXとはかなり違った変動をこれまで見せてきたとの思いがある。

 つまりいつまでもファーストリテイリングやソフトバンクGではない。浮動株の枯渇したこれらの銘柄に天下の日銀が国家のお金で株式投資を継続して行い、吊り上げてきた結果に対しての不安感が脳裏をよぎることになる。

 どこかおかしい日銀の投資スタンスが是正されるとなれば物色の方向性は変化してくるだろう。

 指数は過去30年ぶりの高値となってきたとは言え、個別銘柄においては、高値からはまだ低い位置にあるものが多い。業績の低迷している銘柄では当然それに見合った株価の位置がふさわしいのだが、比較的業績が良いのに株価の位置がまだ過去に比べてまだ低い銘柄も見出せる。これからはこうした銘柄を見出しながら投資を楽しむことにしよう。

 株高の中でやや警戒感も浮上しつつある中で業績が比較的好調な銘柄を中心にした出遅れ物色気運が高まることで好循環が起きることが息の長い上昇相場につながると期待したい。


(炎)
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