今週(2月8~12日)の東京株式市場は、祝日(11日)を挟んだ4日間の立ち会いでしたが、日経平均株価は週間で740円88銭上昇し(率にして2.57%の上昇)、2万9520円07銭で取引を終えました。2週連続の上昇です。
国内主要企業の20年10~12月期業績が想定以上に好調であることに加え、米国のバイデン政権が1.9ドル規模の追加経済対策の成立を急いでいることによる景気回復期待の高まりが、足元の株価上昇を支えています。
週初の8日(月)は日経平均株価が急伸し、前週末比609円高の2万9388円で取引を終えました。これは1990年8月3日以来、30年半ぶりの高値です。
続く9日(火)も前日比117円高と3営業日続伸。
10日(水)も利益確定売りをこなして同57円高となりました。トヨタが21年3月期通期の連結業績見通しを上方修正したことなどが好感されました。 祝日を挟んだ12日(金)はさすがに利益確定売りに押され、同42円安となりましたが、底堅い動きを示しました。
来週は、中国が春節(旧正月)の大型連休(11~17日)に入っていることに加え、18日(木)には米国議会で一部の中小型株の投機的売買に関する公聴会が開かれることから、模様眺め機運が高まる可能性もあると思いますが、引き続き、過剰流動性を背景とする中期的な株高期待は予想以上に強いものと感じております。
(水島寒月)
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