29日から東芝(6502)が東証1部に昇格となった。
一連の事件によって東証2部に転落したのが2017年8月1日。
それから3年半で東証1部に戻った計算になる。
米国での原発事業で巨額の損失を被り債務超過となったことで東証2部に転落した東芝だからその後の努力(資産売却、リストラ)で債務超過を解消してここに至った訳だから関係者にとっては感慨深いものがあるだろう。
私の知人も東芝に勤めていて退職したという経験の持ち主。とても優秀な方なので東芝にふさわしい好人物だったのだが、今は別の世界での活躍をされている。
東芝のような大企業が東証2部に入っていたから東証2部の指数はややこれまでイレギュラーなデータを示していた。東証2部から東芝が抜け東証1部に鞍替えしたから、例えば市場の平均PBRは0.1ポイント近く低下した。
一方で東証2部の平均PERは25倍台から29倍台へとかなり跳ね上がった。
東証2部への転落以降、東芝株への関心が薄れた投資家も多いと思うが、腐っても鯛のごとき社歴と技術力を備えた企業でもある。切り捨ててきた有望事業もあるとは言え、再び東芝が東芝らしい事業活動で存在感を示してほしいと願う。
また東芝の底力を見せてほしい。
世界中が困難な時代を迎えるだからこそ東芝の存在感は高まるだろう。
「お帰りなさい。東芝さん。」
原発事故で苦しんだ2社。
復活に向け頑張っている東電HD(9501)の後を追って東芝も頑張ってほしいものだ。
時価3400円
(炎)
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