マザーズ市場の今回の上昇局面の立ち役者は先物であった。無論、このような取り組みを可能とした投資家は「外国人投資家」であった。
マザーズ市場、3月後半から反転上昇を始め、第一段階はバイオ株がリードで相場をけん引。その後はIPO銘柄が引き継ぎ第2波を演出した。そして、9月初旬から10月14日までの上昇トレンドを作り上げたのは、外国人投資家であった、
先物を活用し2018年1月の高値を奪回した。2年猶予下げ続けていたマザーズ市場をここまで押し上げたのが、先物を活用した投資方法であった。
その動きが顕著に表れたのが、10月初め、マザーズ指数が20ポイント高、30ポイント高と大きく上昇しているにも関わらず、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数が拮抗。(この時期値上がり銘柄、値下がり銘柄の対比は1対1.2程度の比率でした)先物リードで押し上げていた。
物色される銘柄も「値がさ株、10、000円以上で、出来高も50万株以上できる銘柄」(その他でも100万株前後商いが出来る銘柄を指数寄与度銘柄としていた)が中心的に物色されていた。
マザーズ市場は大きく上昇しているが、この10月は上記したように偏った相場状況でもありました。無論、出遅れ銘柄的な底辺銘柄も物色対象になっていたが、それらはやはり、材料・テーマ性がある銘柄に限られていた。
特に9月中旬から外国人投資家は、3週連続の買い越し姿勢を示し、上記したような銘柄群が大きく上昇した「メルカリ、メドレー、弁護士、Sansan、JMDC、フリー、BASE,マクアケ」などがターゲット銘柄になっていたようです。(推定)
そして、10月14日、2018年1月の高値を奪回した。
ただ、その日からマザーズ市場の異変が始まった。無論、上昇の際の動きも今までとは違う相場でしたから異変です。しかし、10月15日からの相場は、かなり仕組まれた下落相場を演出している。先物を活用して、サヤ取りを。先物を売り叩き、それに伴い現物株も売り大きく下落させる方法です。その流れを演出することで、個人投資家の投げ売りを誘うようにして、その投げ売りが出た時に売り物を買い戻す。巧妙な売り仕掛けをしているようでした。
10月15日、16日、そして、21日、本日(22日)とマザーズ市場を「おもちゃ」にしている感じです。(本日、25日移動平均線を割り込み、テクニカル的にも売り転換になり始めている)外国人投資家は相場の仕組みを熟知しており、我々も今更ですが、このような先物・現物を絡めた投資方法を再度勉強する必要性を感じます。「教訓にしたいです」
ただ、今週末から決算発表も始まるので、指数での売買も完了し、個別銘柄への関心が高まりから、個別銘柄中心の相場へと変わるでしょう。
(大魔神)
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