日経平均は約2ヶ月に及ぶ揉み合いを抜け先週23300円を抜けてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念に加え、先週開催予定の米中閣僚級の貿易協議の延期などを受け米中対立が先鋭化することへの警戒感も根強い中、個別銘柄勝負となって来る。
今回はそんな中からの銘柄紹介です。
◆ファイバーゲート(9450) [東証一部]
『強い競争力と多彩な開発が武器』
独立系Wi-Fiソリューション企業。マンション・アパート向け全戸一括ネット接続サービス、フリーWi-Fi事業等を展開。商業施設や集合住宅向けWi-Fiサービスを展開。通信機器の製造・販売も展開している。
【事業紹介】
・フリーWi-Fiスポット構築・運用 「Wi-FiNexR」
どの「端末」「キャリア」でも、無料でインターネットに接続できる環境を提供するサービス。観光地やアミューズメントパーク、商業施設において、「訪問客の利便性を上げたい」「Wi-Fi環境を整えたい」という要望に
応えている。
・訪日外国人専用Wi-Fiサービス 「SHINOBI Wi-Fi」
訪日外国人のニーズに応えるため、「Wi-Fiインフラ整備」+「わかりやすいコンテンツ」を提供し、訪日外国人への「集客」と「おもてなし対応」のサポートするサービス。外国人に人気の「忍者」をキャラクターにすることで、サービスへの興味を促進し、エリアオーナーの発信したい情報を分かりやすく伝えている。
・イベント用フリーWi-Fiサービス 「イベントWi-Fi」
低コスト・簡単設置で高セキュリティーな環境が構築可能。また、独自のコンテンツ配信や顧客データ収集などのマーケティングに活用できるプラットフォームも運用している。
・オフィス・店舗向けクラウド型Wi-Fiサービス「ワンタッチWi-Fi」
「簡単」運用をコンセプトに開発したビジネス向けクラウド型Wi-Fiソリューションサービス。クラウドから一括で専用アクセスポイントの設定、操作、アカウント管理を可能とし、顧客が難しい設定をすることなく、簡単
設置でWi-Fi構築を可能にする。
・マンションWi-Fi入居者無料サービス 「FGBBR」
賃貸マンション・アパートのオーナー向けに提供している「インターネット無料使い放題」の構内ISP。オーナーの抱える入居促進や退去防止などの課題に対して、物件の付加価値を上げることで課題解決のサポートをする。
・ホテル向けWi-Fi導入サービス 「ホテルWi-Fi」
ホテル等の宿泊施設にWi-Fi環境を提供するサービス。エントランスやレストランなどのパブリックスペースに導入するプラン、部屋毎に導入するプランなど、選べるプランを複数用意してある。
・法人向けネットワークサービス
法人向けプロバイダサービス、インターネットVPNサービス、IPv6移行ソリューション等、セキュアで低コストを実現するネットワークソリューションを提供する。
【決算】
8月12日に本決算を発表。
20年6月期の連結経常利益は前の期比37.1%増の12.1億円に拡大して着地。また21年6月期も前期比16.0%増の14.1億円に伸びを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通し。
同業他社と比べての一番の強みは、多彩な製品開発力・価格面・認証技術。製品開発が一貫しており他社はそこまで出来ないので、価格面でも同社から仕入れている業者もあり価格コントロールの優位性を保有している。
得意としているレジデンスとフリー分野の同社のシェアは全国レベルで展開している事業体は同社を含めて10社位であるが、同社は2番目の15%程度を確保しておりシェアは高いとされている。
リスク要因としては当社は台湾で製品を組みたてており、仕入れは米ドル建なのでドル高はコスト増になりうる。
株価は7月中旬から動意付き再度上場来高値を伺う動きとなってこよう。
(あすなろ産業調査部 藤井勝行)
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