前から指摘されていましたが、日経平均の構成上、寄与度の高い10銘柄程度で日経平均の株価が構成されてしまっています。特に「ファーストリティリング、ソフトバンクグループ、ダイキン、テルモ、エムスリー、東京エレクトロン」などで値段が決められているようです。TOPIXでも全体を網羅することは出来ないが、日経平均ほどではありません。
チャート上では、日経平均は、6月戻り高値を示現後に22000円台を中心にもみ合いを演じていました。
しかし、日経225の中心的な主力銘柄は低迷し、ある銘柄は3月時の日経平均が16358円19銭を付けた時よりも安値を更新した銘柄も続出していました。特に7月末及び8月初め近辺に年初来安値を示現した銘柄が多数ありました。
決算評価された銘柄もありましたが、「キヤノン、ニコン、東急、JR東海、三越伊勢丹」など新型コロナの影響も大きいと思われますが、その他でもかなり低水準まで売られていた主力株があります。「トヨタ・三井住友F、三井不動産・京セラ、日立、パナソニック、牧野フライス、第一生命」などの主力銘柄の大半が下落していました。
しかし、日経平均だけを見ていると指数は堅調に、全体が調整をしていたとは思えない状況でした。
私は前からも2番底はあると見ていましたが、その2番底がこの7月末から8月にかけての決算発表で訪れていたようです。日経平均では、まったくそのような動きが示されていませんでした。
ただ、テクニカル指標では「騰落レシオが75%を割れ、サイコロジカルで3勝9敗」を示現した7月31日が2番底であったのではと見ております。
そして、8月初めより一転主力銘柄の反撃が始まりました。特に「トヨタ」が本日、8月13日までに8連騰を示現し、その動きに合わせ「デンソー、豊田紡織、アイシン精機」など関係先も上昇しました。
また、先に決算の悪影響で売られた「キヤノン、第一生命、JR東海。京セラ」なども連日堅調に推移していました。
相場的に、この8月より、3月から回復基調の半導体・電子部品などのグロース株が一服し、時価総額があり、割安感のあるバリュー株を物色する動きに変わったようです。
前からも「グロース株」から「バリュー株」へと資金シフトが始まっていたと市場関係者が語っていました。この決算発表を機に投資姿勢に変化が出てきたのでしょう。
これらの銘柄は市場の柱となるか?
「トヨタ」をはじめとして「自動車」「自動車部品」の銘柄の動向と金融株の動きもウォッチしたいと考えます。今後、決算発表後に水準訂正相場が訪れるかしっかりと見極めたい時期です。
反対に戻り相場が終った場合には、再度、金価格が上昇すると見ております。
株式市場の動きと共に「金価格」の動向もウォッチして下さい。
(大魔神)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
コメント
コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。