今週に発表されたカカクコム1Q収益は、売上高が33%減少の95億円、営業利益で66%減の22億円で大幅な減収・減益となってしまいました。
特に厳しかったのが食べログで、売上高は17億円と前年1Qの63億円、4Qの65億円と比べても大幅な収入減に見舞われています。新型コロナウイルスにより外食産業でのネット予約人数が大幅に減少、新規営業も5月までストップと環境は厳しかったことでしょう。
新興メディア・ソリューションも人の往来の減少で旅行や映画中心に減収となり大幅な減収となっています。
しかし価格.comは59億円で、前年4Qの63億円からは減少しましたが、前年1Qの56億円を超えてきております。広告やサービスはそれぞれ14.5%減収、5.1%減収でしたがショッピングが27.9%増収と事業
全体を引っ張ったのです。
ショッピングでは減収の製品カテゴリーもあったことでしょうが、在宅勤務、巣籠によりEC利用者の増加が見られ、多くの耐久財、消費財で注文が増加したそうです。同社の説明会資料によれば、ノートパソコンが59%増、FPテレビ54%増、冷蔵庫51%増、エアコン・クーラーの48%増と、ウイルス感染を避けるため店舗に出向くことを回避したネット注文や、政府による10万円の給付金効果も生じていましょう。
しかしもっと高い伸び率を示した製品も存在します。ダンベル・バーベルは248%増と約3.5倍で、家庭内で鍛えるためでしょう。ミシンに至っては452%増と前年の5.5倍の水準です。マスクの手作りが影響していると思われます。
でもオフィスチェアが215%増と大きく伸びており、これはなぜ?
世の中コロナウイルス影響では自動車を始め、大きなマイナス影響を受けている製品が目に付きますが、フォローとなった製品も結構ある様です。
ホームセンターの売上げも好調に推移しています。大手のDCMホールディングスによると3月は客単価が4.6%のマイナスでしたが来店客数が9.2%増加し既存店売上高は4.2%のプラスに。4月は客単価のマイナス幅が縮小し、来店客が増加。5月・6月は客単価がプラス転換し、来店客は更に増加し、既存店売上高は二桁増に乗り、6月は19.4%増と高い伸びを示しています。1Q(3~5月)の売上高は1,258億円で8.6%増収ですが、営業利益は116億円で前年より70%もの増益を達成。
マスクやアルコール除菌、ハンドソープなど新型コロナウイルス対策商品が好調、外出自粛による家庭内需要の増加や在宅勤務の拡大により、キッチン用品や掃除用品、ビジネスチェアやデスクなどが好調・・・短信に記載された文面です。
売上は約100億円の増収でしたが、販管費は322億円で前年の326億円から減少したのもポイントです。広告宣伝費を削減しても来店客が増加したことを示しています。
探せばまだコロナによる好影響関連製品や企業がありそうです。
1Q決算説明会では自動車産業回復の遅れを指摘する企業が目に付き、関連企業を敬遠する動きが強まることも想像され、内需関連の物色が当分続きそうです。
(あすなろ産業調査部)
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