皆さんはテレビ会議システムの米国企業、ZOOM(ズーム)ビデオコミュニケーションズ社をご存知でしょうか?
同社は昨年4月にNASDAQに上場した企業で今、コロナ禍でテレワーク化、オンライン化が全世界で進み、WEB会議システムが急速に普及しており、同社の株価も1月には70ドル台だったが、その後急騰を演じ、現在は207ドル台となっている。
このズーム社をめぐって先週はおかしな出来事があったことを皆さんもご存知かと思います。
日本のJASDAQ市場に上場する同社と同名の音楽機器のファブレスメーカー、ズーム(6694)が1300円台から2300円まで急騰した話は先週の株式市場で話題になった。そんな馬鹿な話があるだろうか?
事実は小説より奇なり。
この株価急騰の背景が同じ社名の米国のズーム社と間違って買いが入ったためではないかという話が駆け巡り、とうとう会社からもメッセージとして米国のズームとは違うとのリリースが出るぐらいに株価が急騰したのだ。
5月29日の終値は1251円。6月1日も1248円で4月20日につけた戻り高値1551円からは調整気味の展開だったが、6月2日の1310円から3日1500円(高値はストップ高の1610円)、4日もストップ高の1900円となり、5日も一時2300円のストップ高をつけた。終値は2130円。
会社側からの注意勧告を促すリリースがあってもこの動きだから単なる間違いという訳でもなさそうとの穿った見方もあり、3日間連続のストップ高となったものと考えられるが、この3日間(6月3日から5日)の出来高合計は
174.62万株。1333円から2300円の変動レンジで発行済み株式数229.7万株の76%の出来高が見られた。
同社株は2017年3月にJASDAQに上場。ファブレス経営で身軽な体質ながら中国での生産体制がネックで米中貿易摩擦でネガティブな状況が昨年は見られた。
コロナ禍で3月に785円まで売り込まれたが、その後は自社株買いの発表もあり、1551円まで戻ったが、その後は英国の持分法販売会社の再建型倒産の報道もあり1200円台前半までの反落の動きを見せていた。
欧米市場が対象のビジネスであり今期の1Q決算はコロナの影響でいまだに発表できていない。欧米市場の需要期はクリスマスシーズンに偏っており、今期下期からの業績回復に期待が持てるが、当面は社名を間違えての投資ではないかとの疑いもあり冷静に見た投資家が売りを出してくるかどうかになるが、浮動株は既に新たな投資家に吸い上げられ、このまま2000円台が地相場となるようなこともありうる。
億の近道ではギタリストでもある飯島社長と昨年末に交流を持ち、これからも交流を持とうと考えているだけに今回の不思議な出来事を見守ることにしたい。
間違いに気がついた投資家が売りを出すのか、いや内容がユニークで持続し続けることになるのか波乱の展開があったとしてもこの先の相場に関心を寄せる向きも多いのかも知れません。
(炎)
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