何度も書いていますが、軍事独裁国家と言うのは本当に恐ろしいものです。
大人しく暮らしていれば問題無いのでしょうが、何らかの環境変化によって、いつ何時不可解な理由で突然拘束され命を落とすか分からないのですから。
香港市民が今その瀬戸際まで追い詰められています。
政権(権力)維持のためなら自国民でも虫ケラのように殺してしまう。およそ国家と呼べるものではなく、自身の権力が及ぶ地上の縄張りを維持するために、巨大暴力組織が特定地域を支配して国家を名乗っているだけです。
さて、コロナ禍による世界的な景気の悪化、原油の下落、財政リスクの増大等々、新興諸国には受難の日々が続きます。
数か月前までのメルマガに「利回りの高い新興国関連の投資先を探している」と書いていましたが、新型コロナ騒ぎが始まったことで新興国通貨は一段と売られました。数年前から比較すれば相当の通貨安ですが、なかなか霧が晴れず、もう1年以上も投資するかしないかで逡巡しています。踏ん切りが悪くて助かってはいますが(苦笑)
FX取引で人気があった豪ドルやトルコリラなどは短期間に15%~20%も売られました。足元では買い戻しも入っていますが、今までも長く売られ続けてきたのに、短期間に改めて20%も売られたのですから、ここでも投機資金の大きさが感じられます。
株式市場での強気派の根拠は、世界的な金余りが続くことと、コロナ禍に対する財政支援策が大きいことを挙げています。
弱気派の根拠としては、今回の急激な需要と供給の同時喪失によるダメージが大きく、景気の立ち上がり(回復)が遅くなるとともに、世界的な生活態度や価値観が変わることなどを例として挙げています。
ここ2か月間は、これら強弱感の対立の中で、取りあえずのテーマとして新型コロナに対するワクチン開発や、テレワークの進展によるIT化を物色した動きでした。
さて、景気回復は当面簡単には望めないと考えていますが、世界経済の次の大きな景気のうねりはBRICSに代わる新たな大型市場が現れてからなのだと思いますから、それまでは異次元金融政策と財政政策で何とか景気を維持する努力が続くのでしょう。
インド、中南米、そしてアフリカなどの市場の成長が期待されますが、それまでは超低金利を続けざるを得ないのでは?と感じます。
国内景気につきましては、産業を代表する自動車産業が苦境に陥りそうな中で、内需の主要部分を占める小売りも低迷が長引きそうな雰囲気ですので、こちらもやはり簡単に景気が回復するとも思えません。
確かに13兆円ものバラマキや企業への補助金、家賃保証などは一時的には景気維持効果はあるのでしょうし、所謂ヘリマネですから物価押し上げ効果もあろうかと思います。今回は景気刺激策と言うより収入補填の必要性によるものですが、とは言え何時までも続ける訳にもいきません。
夏以降の景気や消費動向は現時点では視界不良で、もちろんコロナ禍が落ち着けば生産も消費も増えるでしょうが楽観は禁物と思います。
ところで、4月初旬にイールドハンティングの観点からREITを買い増していけば良いと書きましたが、それどころでは無く、2か月弱で2割以上も上がりました。足元のIT銘柄の買われ方も凄いと感じます。
資金規模も大きく、動きも早くて驚きます。
5月第4週からの相場はとても力強く、最近は強弱の意見が交差していますが、マネーゲームの様相もありますから、流石に楽観的になれません。
さてこれからどうするか・・・。
頑張って高値を取りに行くにしても24,000円まで残り千数百円、もし下がるなら20,000円辺りまではありそうです。
つまり▲2,500円くらい?
もう既に小職の思考レベルを超えた値動きになっていますので、(シンプルに)どっちが得かな?と考えて、暫くはキャッシュポジションを高めにしたまま市場を見ていきたいと考える今日この頃です。
待てば海路の日和あり、でしょうか(笑)
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
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