4月、新年度に入りした相場では市場に変化が出始めています。
世界的な新型コロナウイルス感染拡大に伴い、日本でもやっと「非常事態宣言」が発令されました。米国・欧州とは違い「ロックダウン」ではなく、非常に軽い規制措置になっています。
海外メディアからは今回の措置はあまりにも甘い措置であると酷評しているところが多いようです。日本国内でも同様な意見が出ているが、「非常事態宣言」を出したことは「よし」としているようです。
ただ、この措置で感染拡大がストップするのか?株式市場はある程度の評価をして上昇していました。また、政府による事業規模で108兆円規模経済支援策も一つの評価にしている感じです。
そのような流れの中で、株式市場は最近、どのような動きを演じていたのか振り返ってみると、日経平均は3月19日に付けた安値を下値に16358円、先物市場では時間外で17日に15860円、幻の安値を付けていました。
今の段階では、19日にも16000円を時間外で示現しています。その後3月23日から反転し、3日間で大きく上昇19564円まで回復しました。
およそ3200円の戻りを演じ、その後4月に入り調整が続き、17707円まで下げて今週から回復相場を演じ、19000円台の動きに転じました。
無論、欧米市場の回復基調を受けての買い戻しも入っていると考えられています。また、日銀による大量にETFの買い入れ額変更、この3月23日からの買い入れ額は2000億円でした(その後は1200億円に変更されています)。それに伴う買いで市場を支えた効果があったと思われます。
丁度この時期、機関投資家の3月期末決算対策売りが出ていた時期でもあり、それらと外国人投資家の売りを吸収した感じです。
今は新年度入りで、処分売りも減少し、売りがない状況下でのちょっとした買い戻しで株式市場が戻っていました。
積極的な売買は乏しく、ごく限られた銘柄が物色が中心になっているようです。
「通信・電鉄・公益(ガス・電力)医薬・医療機器・ヘルスケア」などです。
また、ここちょっと不思議なところは打撃を受けている「外食」関連の一角も物色されていました。
そして、本日の本題ですが「マザーズ市場」が活発になっています。
これは、3月の初めから外国人投資家の動きに変化があったことです。
1部市場が下落した際でもマザーズ市場は上昇をしていました。反対の場合もありますが、比較的にしっかりしており、ここ連日ストップ高銘柄も多く、積極的な物色傾向が続いているようです。
特に昨年のIPO銘柄など最近物色され、新値を更新している銘柄も示現していました。その動きの中で外国人投資家が買い越しに転じていました。
3月より買い越しが始まり多少の売り越しもありましたが、概ね買いが続いています。
テレワーク関連、情報通信関連等、人材派遣業関連と幅広く物色される動きにもなっています。この市場には日銀からの影響はなく、投資家の意思により動く市場です。
1月、2月、3月と叩かれるだけ叩かれた市場でもあり、焼け野原的な状況から今這い上がってきた感じの市場であります。
あるプロ的な投資家もこの市場(1部市場においても超小型株)を一番にウォッチしていると語っていました。
市場間で動きに変化が出ているようです。
(大魔神)
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