前回のメルマガ執筆時より、相場環境は一層悪化しています。
2020年3月19日現在で日経平均で17,000を割り、NYダウ平均で20,000を割り込んでいます。
本当に2008年のリーマンショック後に資産運用を始められた方々にとっては初めて経験するような相場の暴落だと思います。
そこで、現在のような相場環境が悪い時に投資家が考えておいた方が良いことを3つにまとめました。
1.投資の時間軸を考える
多くの皆さんは投資を始められる時に、「長期・分散」というキーワードに触れたのではないかと思います。
弊社でも、投資期間は少なくとも5~10年単位で捉えてもらうようにお願いをしています。
先程、日経平均やNYダウ平均の話を書きましたが、それぞれ2016年1月には日経平均は16,000円、NYダウ平均は17,000程度でした。
ここ4年間の上昇分が元に戻ったような下落です。
しかし、逆に考えれば、4年以上前から運用を開始して保有を続けていた方々は、損をしたという事でもありませんし、むしろ配当受取り分増加している状況でもあるはずです。
このように、株式の特徴は、長期で見た場合にある程度上昇することが仕組みとして機能するというところがポイントですので、ご自身が運用を始める際に、どの程度の投資期間を検討していたのかということを思い出すと良いです。
2.余裕資金について考える
今回のように株式市場には、今後も含めて何年かに一度こうした暴落のような経験をすることがあると思います。
その時に事前に余裕資金を持っておくことが重要です。
弊社のクライアントさんには
「常に1~2年分の生活費を充当できる現預金を保有しておくこと」
をお願いしています。
そうすれば、今回のように相場が悪いからと言って、生活のためにあわてて株式を売却しなければならないというようなことは起こらないはずです。
会社の給与がしっかりと払われているのであれば、逆に現段階でそれ以上の資金余剰ができていることもあると思います。その場合にはしっかりとこの環境下で追加投資も考えたいところです。
3.債券ポジションについて考える
「長期・分散」の中で、株式だけではなく債券に投資をしている方も少なくないと思います。
弊社のクライアントさんでも、多くの方にリスクを低減するために、株式だけではなく債券を含めてポートフォリオを構成しています。
今回の相場の中でも、債券ポジションは大きく下がっているわけではありません。
債券ポジションは、株式のように大きく増加もしなければ大きく下落もしづらいものです。
なので、今回のような大きな下落局面では
「債券を売却して株式を買う」
という行動がとれますし、逆に株式が急に大きく上昇するようであれば
「株式を売却して債券を買う」
というようなポートフォリオ上での調整弁として機能させられます。
今回はもう一度債券ポジションの利用方法について考えてみる良い時期だと思います。
以上、相場が悪い時に、再度初心に戻って考えたいことを取り上げました。
皆さんが落ち着いて行動できることを祈ってます。
株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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