昨年末、大納会、前日の営業日まで外国人投資家は買い越しでした。
過去、クリスマス休暇の前後には、外国人投資家は売り越をして手仕舞いをする時期でしたが、今回はまったく違ったようです。昨年12月の月初め1週間だけが売り越しでしたが、その後、3週間は買い越しが続きました。規模的には、やはり、クリスマス休暇がありましたので、大きい資金流入ではないものの、継続的な買いは続いていました。
その分、多少の調整で1年が終了をしました。外国人投資家、さま様でした。
さて、本年の株式市場の始まりは、「トランプ大統領」の決断で始まったイラン軍事司令官殺害により、株式市場は乱高下で始まりました。大発会1月6日は451円安。そして、反発370円高と思えば、また反落して370円安。そして、またまた反発し、535円高と連日大きな動きを演じる毎日でした。この4日間では結局プラス80円となりました。
今までなら、このような外部的・政治的な要因で下落した際はプラスになることは少なく、結果的には毎回(昨年、一昨年において)大きくマイナスになっていました。その大きな理由はドル円相場によるところが大きく、昨年8月の日経平均が大きく下落した際、ドル円相場は109円台から一気に105円台に突入しました。一時東京時間でも105円04銭まで円高が進みました。
しかし、今回109円半ばから107円半ばでストップが掛かり、大きな変動ではありましたが、1円70銭程度と狭いレンジでの推移でした。特に水曜日、ドル円相場は107円65銭まで円高が進みましたが、その後、回復して08円30銭まで円安になりドル円相場が今までとは違った動きになっています。
この展開は、一つには外国人投資家が売りに回っていないことがあります。
今までであれば、「円買い・株式売り」の裁定取引を行ないますが、そのような動きが見られなかったことです。逆に国内投資家の売りが目立っていたと、市場関係者は語っていました。
私も、外資系の方のコラムを読みましたが、2017年、2018円と年々ドル円のレンジが狭まっていると指摘されていました。その他の海外通貨に対して、ドル円は共に変化するようだとありました。一方的なドル高や円高にならなくなっていると指摘していました。
理由はいろいろとあるようですが、今のドル円相場が居心地がよい水準であるようです。日本だけが米国と「貿易摩擦」になっていないこと、そして、今年はもっとドル円レンジが狭いものになると予想しているとコメントしていました。私も同感です。
この狭いレンジで推移するならば、外国人投資家は日本株を継続してウォッチするのではと見ております。
前年、何度も指摘したテーマ、本年も春までは「5G」関連銘柄をウォッチしたいと思います。大納会・大発会、そして、この乱高下する相場の中にあって、一番堅調な株価推移していた銘柄「NEC・富士通」が5G関連の親分です。その動きからも継続してこれらの関連銘柄など(既に大きく動き始めている銘柄も散見できます)をウォッチと考えています。
(大魔神)
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