今週(12月16~20日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で206円47銭下落し(率にして0.9%の下落)、2万3816円63銭で取引を終えました。4週ぶりの下落です。
日経平均株価が前週末に急伸したことで、週初の16日(月)は利益確定売りに押され、3営業日ぶりに反落。しかし、翌17日(火)は前日の米国株式市場で主要3指数が最高値を更新したことを好感し、日経平均株価は年初来高値を更新。2018年10月以来の高値をつけました。ただ、18日(水)以降は、さすがに高値警戒感が浮上。利益確定売りが優勢となり、20日(金)まで3日続落して終わりました。
今週の日経500種平均株価の採用銘柄の値上がり率首位は日立化成(4217)でした。昭和電工(4004)が12月18日(水)、日立(6501)の子会社である日立化成をTOB(株式公開買い付け)により買収すると発表。買い付け価格が直近の株価水準を上回っていたため、日立化成の株価が上昇しました。
来年2020年も、こうした「親子上場の解消」関連は、重要な投資テーマになるものと思われます。
来週は、市場参加者が一段と少なくなります。
積極的な売買は手控えられると見込まれますが、月末にかけて発表される経済指標が改善を示せば、世界景気の底入れ機運がさらに高まり、株価の意外高も考えられます。
(水島寒月)
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