イベント真っ盛りの中での株式市場、でも株式市場は織り込み済みで推移しているように感じられます。
英国の総選挙や15日の追加関税発動を前にして、株式市場は案外と冷静な動きを演じています。今週は米国FOMCもありましたが、市場が予想している内容であったので、すんなりと通過しまた。
今までもいろいろな局面でイベントがある度に不安感が台頭するのですが、何もなかったように通過しています。株式市場はある程度イベントを織り込んで推移していますので、イベントがどのような結果が出ても大きな変動はないようです。
ちょっと不思議なことですが、前もって分かっていることについては、株式市場は織り込みをするものです。
株式市場は「今」を読むのではなく、「今後を」読むことが株式市場です。
私個人の30数年間の経験則でも、大きなイベントを控えていても株式市場はそれを既に織り込んで動くもので、イベント後には大きな動きは有りません。このこともちょっと不思議なことですが、「相場は相場に聞けと」格言がありますので、相場は今後のイベント事を折込んでいるのでしょう。
株式市場は最高の頭脳を有する投資家が今後を読み、投資スタンスを決めているので、今回のいろいろなイベント事も既に読み込んでいるようです。
さて、今の株式市場は11月初めに23000円台に回復しましたが、12月になってもこの水準でのもみあい相場を演じています。10月には世界的な株価上昇を背景に、東京市場が割安であった為、外国人投資家は買い越しに転じました。その時、日経平均のPERの水準が11倍から12倍弱と低水準でした。
その為、外国人投資家が興味を示し、積極的な買いが始まり、今に至っています。
しかし、現状は「PER」は既に14倍を上回り、割安水準から割高水準に達しています。今、日々の日経平均の「EPS」は低下し、PERが割高水準を示し、23500円以上になると売りが出て、高値抵抗の水準になっているようです。
日本国内の経済指標も悪く、今回、政府が大規模な経済対策を打ち出しているが、その反応は鈍く、今の水準が割高水準に達していると考えられています。その意味からも多少の調整をし、そして、12月決算銘柄の動向(決算内容)がポイントになると考えられます。
最後に、相場は今を読むのではなく、半年先を読んで、今動くのです。
常に先読みしているのです。
重要なイベントが続いていますが、すでに投資家達は先々を見通して行動していると私は見ております。
(大魔神)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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