やはり、外国人投資家といったところでしょうか。
買い越しが続いて高値更新銘柄が続出。
9月末日の週から外国人投資家は先週11月8日の週まで通算5週連続の買い越し姿勢を示した。今年初めの買い越しになるが、その金額的な規模もこの期間、現物だけで1兆5000億円超になる。これは、ここ今までにない規模の買い越しになっている。
それまで外国人投資家の売買動向は、7兆円以上の売り越しになっていたので、買い越し額はまだまだかもしれません。
しかし、期間的に5週連続の買い越しは3年ぶりのことです。相場が大きく変化したことになります。
8月の3度に渡る下値模索から反転上昇をしてきましたが、今振り返ると外国人投資家による相場であったことがはっきりします。特に1部市場で、時価総額が大きい銘柄&値がさ株が買われ指数を大きく押し上げた。その半面、小型・新興市場は売りに売られて、株式市場の足枷になっていたようです。
外国人投資家による株価上昇がその原因と思われる。
国内は8月20100円台からここ11月SQの時に23500円台まで上昇したが、その期間売り続けたのが「個人投資家」であった訳で(その他では投資信託・信託銀行合算1兆円超の売り越し)、相場が上昇する時は国内勢が売って、外国人投資家が買うスタンスになっているようです。
反対に株式市場が軟調になる時は国内投資家が買い・外国人投資家は売るスタンスになる。昔も今も変わらないスタンスになっているようです。
日本人投資家の株式投資に対するスタンスは30年前から変わりないようです。前回のコラムでも指摘しましたが、投資に関する知識の欠如が一番の要因なのでしょう。
さて、そのような株式市場ですが、日経平均のPERが14倍になってからは高値意識も出始めたようです。先週SQの時に日経平均は23500円超まで上昇した際、一時的にせよPERが14倍強まで上昇(SQ値は23637円98銭、推定値)。
今まで、東京市場には割安感もあって買い続けていた方向もあったが、先週のこの大きな上昇でひとまず割安感は解消。反対に割高感が台頭した。
それは、決算発表で、主力銘柄の大半が減益・下方修正の内容で、必然、日経平均のEPSも下がり、PERが上昇し、割高感が台頭した結果と見ています。
今の世界的にも株式市場がちょっとした乱高下を演じていますが、各国にしても割高水準まで上昇していること。香港の治安問題。米中貿易問題等外部環境も決して良い状況ではないが、半面、世界の株式市場はある程度の水準まで上昇しており、それぞれに過熱感も台頭していた(あくまでもテクニカル面で過熱していた)。
ここは調整もあって、しかるべきだと考えています。
あとはなんと言っても、外国人投資家動向が一番のポイントになるでしょう。
売り越しに転じれば、即刻売りと投資スタンスの変更を考えるべきでしょう。
12月7日、ある方と今年最後のセミナーを開催致します。
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(大魔神)
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