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 G20も無事済みました(無事=何も決まらず?笑)。
 副作用として、警戒が厳しすぎて大阪の商売は上がったりだったそうです(苦笑)。
 荷物を預けるロッカーが全て塞がれ、外人観光客が大きな荷物をゴロゴロ転がしているのが痛々しかったと聞きました。


 狂産党トップの習主席はこのG20で「自らの利益を優先したり、保護貿易をしたり、法を守らないのはいかん!」と訴えていましたが、それって自分のこと?と、世界の誰もがひっくり返ったことでしょう(笑)。
 習主席もトランプ大統領もプーチン大統領も・・・世界の大国では言行不一致が当たり前なのですね(呆)。

 それに比べれば日本の首相は立派なものです。
 都合の悪いことはハグラカシますが、彼らのように見え透いた嘘は比較的少ないですから。イギリスでもイタリアでも無責任な輩が人気を博しているようです(汗)。


 G20様子見のマーケットで?・・・日経平均株価(225)は5月の連休明け以降、大凡20,500円から21,500円の1,000円幅の中を行ったり来たりしています。225のPBRで丁度1倍辺りでしょうか。

 TOPIXでみると6月初めに一時1,500を下回ったものの1,525から1,575辺りの約3%のレンジで動いていますが、この辺りで時価総額は約580~590兆円です。TOPIXのPBR1倍水準は約1,363で、今期予想も含めれば約1,430辺りです。

 今の時価総額はザックリ、名目GDPの+5~10%辺りと覚えるといいです。


 株式市場は6月中旬から売買も低迷し、機械売買(アルゴ?)を除くと実質的な1日の売買代金が1兆円に届かない日が続いたりもしました。2003年以来だそうです。外人持ち株比率も1989年の水準まで戻ったとの記事もありました。

 例えばTOPIXで、今期も増益が予想されている中で予想PER13.5倍、PBR1.14倍辺りでこう着している、何とも期待を感じない市場です。
 東証1部とはいえ、マザーズなど新興市場から無理やり指定替えしてきて、その後不振企業になってしまった銘柄も沢山含まれています。そんな退場予備軍まで含めても上記のバリュエーションしかないのですから、如何に評価が低いかが分かります。

 継続的に黒字を出している企業の時価総額が純資産レベル、または純資産割れとなっても買われない。買収もされない市場って変ですよね。
 つまり将来的に赤字に転落していくか、内部に何らかの爆弾を抱えているか、教科書的には将来性を評価されていないということですが、変われない理由は日本市場の場合には株主還元が貧弱なことが大きな理由と考えています。

 幾ら会社が利益を出しても自己保身的な経営陣が株主への還元を控え、且つ幾ら割安でもTOB(経営の交替)すらされなければ株主(特に一般株主)は報われません。

 少数株主(投資家)にも平等な市場にならなければ、何時まで経っても短期の投機資金が売買するだけの博打市場のままです。そしていずれ相場は終わります。


 最近の金融市場は過去に経験したことが無い水準に入っています。
 世界中の市場金利が下がっており、今月に入りフランスの長期金利もマイナス金利の仲間入りをしましたし、2011年には7%を付けたイタリアでさえも昨日は1.6%台まで買われています。新興諸国の利回りも軒並み下げています。格付けに差があるメキシコとブラジルの市場利回りがともに7.3%ですから、既に市場の価格調整機能が失われていると考えて良いかと思います。


 今後どうなるかは小職ごときに分かるはずもありませんが、このような市場環境であることを踏まえた上で投資を検討せねばならない時期に入ってきた訳です。


(街のコンサルタント)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)