ユーロ市場の景気悪化懸念が広がっています。
先日は国内の欧州系メーカーで働く知り合いが下記のように言っていました。
「確かに欧州の景気が悪いらしく、本社がかなりのリストラを進めている」
「それほど悪くない米国や日本法人でも、間も無く大がかりのリストラがありそうだとの話が出てきている」
たださえテロの続発や政治の混乱も加わり、欧州圏の景気実態が悪化してきているにも関わらず、米中貿易戦争の影響も大きくなり、ECBも景気刺激策や金利の引き下げと言った事柄にも言及し始めました。ドイツの長期金利も2014年8月に1%を割ってから低迷しており、最近では-0.3辺りを行ったり来たりです。
軽薄を地で行くマヌケ米国大統領は思慮分別が無く、気分次第であちこちを攻撃していますので手が付けられません。自分で景気を悪くしておいて「利下げしろ!」ですから、呆れます。そして中国やロシアはその混乱に乗じて、あの手この手で自国(政権)有利な道を模索しています。
トランプ大統領の様々な発言を聴いていると、やはり「白人優越主義」の思想が垣間見えます。そして大袈裟な脅しやブラフが有利なディールに繋がると勘違いしているのでしょう。ユダヤ教やキリスト教福音派の一部を除いて、時間の経過とともに世界中から嫌悪される存在になるのでは無いかと感じます。
就任当初に感じたことですが、アメリカ凋落の代表例となる大統領です。
このような無責任な大統領の出現にも影響を受け、世界的に道徳観、倫理観が欠如状態に陥っていますが、景気が停滞すると必ずと言っていいほど無責任なポピュリズムが台頭してきます。それが過去には戦争に繋がりました。
立場の悪くなった為政者が責任転嫁を進めた際の究極の結果が戦争です。
2000年代のBRICSや数年前までの中国のような牽引役はおらず、多少の緩和はあるにせよ米中対立も終息する気配がありません。良くも悪くも、浅はかトランプ政権は少なくともあと1年は続きます。これらが引き金となり世界景気は低迷期へ向かっている(低迷の始まり)と考えています。
さて、そんな中での投資戦略は何か?
まず、
1.今までのような株高は続かない。少なくとも主要中央銀行の金融緩和が続きますから下がらないまでも上がらない。
2.市場金利は徐々に下がるはず。
3.需要減退と生産競争により、大きな紛争が無い限り資源価格は下がり易くなる。
この3点が基本路線と考えます。
まずは今年に入ってから世界的な金利の低下傾向が見られます。
他の執筆者の皆さんは、これらの状況を踏まえた上で様々な投資戦略を書かれているはずです。是非そのエッセンスを取り入れたいと考えています。
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
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