熊本県山鹿市に本社を置く住宅メーカーであるLibWork(1431)は旧エスケーホームとして2015年8月にQボードに上場した成長意欲の強い企業だ。
Qボードの銘柄など見向きもされていない方も多いかとは思いますが、同社の瀬口社長は上場来、九州・熊本という地域に密着した事業展開を推進しつつ将来のエリア拡大をアグレッシブに推進していこうという考え方をお持ちの経営者だ。
私はかつて2回ほど熊本の山鹿本社まで足を運んでそのことを感じた。
数多くの住宅メーカーが全国に存在する中で同社は九州という地域にあって目立たない存在だったが、今回の決定は同社を全国に知らしめ、エリア拡大に向けた成長の始まりなのではないか。つまりQボード上場企業から6月18日からはマザーズへの上場となり市場での認知度も高まることは今後の同社の成長を予見させてくれるものだからだ。
熊本と言えば大地震で多くの家屋が被害にあい、その復興需要で同社のお仕事も順調に拡大し、上場後は毎期増収増益を辿ってきた。熊本と言えばかつて私はあるベテラン投資家と平田機工を訪問し、その後の業績急拡大とともにテンバガーならぬ株価20倍化に至ったという経験を持つが、同社もそうした熊本の企業で、国内型の企業ながら成長への期待を感じさせる。
衣食住の3大生活要素のうちの住をテーマにしたビジネス展開ながら社長の頭にある次の世界は何か?次回お目にかかれることを楽しみにしている。
以前お目にかかった際はユニクロの柳井さんの話をされたりしていたので、グローバルな意識もおありでマザーズへの上場が実現した後の成長戦略がどのように打ち出されるのか気になっている。
九州の山鹿出身者には経済評論家の三橋貴明氏がいるが、消費税増税に反対する論者の中でも理路整然としたデータに基づいた意見を述べる今人気の評論家だ。
三橋氏以外にも高橋洋一、藤井聡といった消費税増税に反対する論客たちがネットでしつこく話をしても政府は予定通りに消費税を上げる方向にあるが、住宅は高額なために消費税増税による影響を受けやすい。
その対応は政府の住宅減税とセットになるから気にすることはないのかどうかだが、とにかく足下までの業績は堅調に推移してきた。消費税増税が押し切られて実施されそうな時期のため、住宅にはある種の駆け込み需要が発生している可能性もあるがその反動も一旦は10月以降にやってくるとのリスク要因も多少は念頭に入れる必要はあろうが、同社のマザーズ上場後の企業成長に向けた九州発住宅メーカーの新たな挑戦に大いに期待したい。
最後にこの場を借りて瀬口社長にお祝いメッセージ・・。
このたびはマザーズ上場おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
(炎)
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