有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=コラム「株主還元を強化している企業は上げることが多いと感じる」=
(有料メルマガ第381回・2017/5/23配信号)
※2017年5月現在の内容です。留意してお読み下さい。
(前略)
多くの企業の決算短信を見ながら、どの企業に投資するか迷う日々が続きます。でも投資する企業を決めるのは自分であり、自分で決めていかなければなりません。当たり前のことです。
株式投資をしながら、人生のこともよく考えます。
(中略)
株式投資で投資対象を選ぶのと同じで、自分の人生、生き方を決めるのも自分です。自分の人生のページは自分でめくっていくしかありません。
私たちの人生は自分自身で行動してはじめて開かれていきます。つまり自分の人生のページは自分自身でめくっていくしかありません。そして人生が素晴らしいのは、そのページに「何を」書き込むのかも自分の自由だということです。
何を書くのも自由だけれど、書き込んだことには自分が責任を負わなければいけないというルールがあります。望みを次々かなえていく人は、そのことを知っていて行動していく人です。
結果への恐怖が自分の行動を規制しています。投資では自分自身の損したら嫌だという心理が行動へのストッパーとなります。会社などでなかなか行動を取れないのは自分が失敗するのは怖いという失敗を嫌う心理と、上司などからの責任追及への恐れという、恐れの二重構造が行動を抑制するストッパーになっています。
つまり自分の行動を抑制するのは、やってみなければ分からないことに対する、恐れ。結果への恐れです。でも、世の中には本当にやってみなければ分からないことがあります。やってみると案外簡単に出来てしまうことも多いのです。
結果の恐れを克服して勇気を振り絞って行動していくこと、チャレンジしていくことが自分の人生を切り開いていくことになるのです。
株式投資にも同じことが言えます。
株を買って儲けたい。この株を買うかどうか。買った結果、損するのが怖くて買えない。だから自分が勇気を出して買えるための根拠を自分なりに探して納得していくことが必要になってきます。それがテクニカル分析だったりファンダメンタルズ分析だったりします。
株式市場はよほどのことがない限り、予定通りに月曜日から金曜日まで休日以外は毎日のように開かれています。考える時間はたっぷりあります。
安いと思って飛びつき買いをすると、更に下げてしまうことも良くあります。
高すぎると思って下がるのを待っていると、まったく下がらずに上げてしまうことも多いです。
『予想(ヨソウ)は止そう(ヨソウ)、外れるから』と、どなたかが本に書いておられました。
私が専業投資家として10年以上の長きにわたり、生き延びられてきたのは「安心して失敗できる」体制を作ろうと努力して取り組んできたからのような気がしています。
一番大切なのは「考え方」の部分で、失敗は成功するために必要な良い経験をするための、成功の一部だと考えてトライしていくことです。
当たり前のことを、当たり前にやるのは難しいのです。誰でもミスを犯します。しかし投資ではミスの一つや二つで自滅することは少ないのです。しかし小さなミスを悔やんで自滅したり、ミスを恐れて自滅することは良くあります。
世の中、失敗は悪いことだという意見が常識になっています。でも、失敗は成功するためのよき経験にすることが出来れば、問題ないのです。
損=失敗=判断ミスはよく起こります。失敗がないというのは難しいことにチャレンジしていないということだと思います。世の中にはやってみなければ上手くいくかどうか分からないことがたくさんあります。儲かるかどうか分からない投資もたくさんあります。未来は誰にも分からないのです。
失敗(=損)を恐れるあまり何も行動(=投資)しないのでは何も生まれません。(儲けが生まれません)だからよいと思ったらトライをすること、挑戦をすること、投資を実行することが大切です。
ただ誰でも自分の失敗を認めるのは嫌なものです。特に投資では失敗は損に結びつきます。だから失敗はいいことだと言いつつも、ちゃんと安心して失敗できる体制を作ることが本当に大切になるのです。そしてなぜ失敗してもいいのかを納得しておくのも大切なことです。
では私が自分の弱い心を守るために具体的に何をやっているかをご紹介します。
株式投資で加速度的に資産を増やしてもらうためには、株式投資以外で安定的なインのキャッシュフローの流れを確保することを心がけています。株式投資に生活費を依存しなくてもよい体制にする、ということを考えています。
株式投資は玉乗りと似ています。いい玉(=銘柄)を捜して、その上に乗り、うまく転がしていくと雪だるまのようにどんどん膨らんでいきます。
ひびが入っていたり、爆弾が仕掛けられているような玉(粉飾決算をして財務内容をごまかしているような企業)を選んでしまうと、乗り手が大けがをします。これも大切です。
でも一番大切なのは、玉の乗り方、転がし方のような気がします。どんないい玉を見つけても、転がし方を知らないと、乗り手がこけて玉はコロコロどこかに転がっていってしまいます。その結果大けがをした投資家が残ることになるのです。株式で儲けるためにはこの玉の乗り方(欲と恐怖のコントロール方法や損切りのルールとか)を学ぶ必要があります。
欲と恐怖の錘を両端につけた長いさおでバランスを取りながら玉を転がしていく姿を想像してみてください。「どちらの錘が大きすぎてもバランスがとりにくい」ことは一目瞭然です。昔も今も、株価を動かす一番の要因は人間の欲と恐怖(=人間の心理)だと思うのです。
この重圧の上に毎月絶対株で稼がないと生活できない、なんてさらに難しい課題を背負わせたら、玉から落ちてしまう可能性が高まります。そう思っただけで相場観がくるったりします。だからこそ生活費は株式以外の方法で確保する必要があると考えました。
もちろん心の強い人はそんなことを考える必要はありません。ただ自分が心が弱いので、心の弱い普通の人でも株式市場で資産を作れる方法を考えてきました。
だから株で儲けたらワンルームマンションを購入して安定的な家賃収入の流れを作りました。不動産投資などに資金を分散せず全資金を株に投資していたほうが資産が増える可能性が高いかもしれません。しかし多くの投資すると損する額が大きくなる可能性もあります。一時的に含み損が拡大しても、株式市場に関係ないところからお金が安定的に入ってくると、その株がバリュー株(=割安)で倒産する可能性がないと自分が信じることができれば、持ちつづけることが出来ます。
しかし生活費を株に依存していては精神的に耐えるのが難しいと考えたわけです。サラリーマン時代から、サラリーマンをやめても安定的なキャッシュ流入の仕組みを維持する目的で、株で稼いだお金の一部で現金で中古ワンルームマンションを買い増ししていました。私設年金にも加入していました。
年金世代になったことで私設年金に投資していた恩恵を大きく受けるようになってきました。
(後略)
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
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今回を含めて残すところあと2回。第11回は、過去8回も研究銘柄で取り
上げられた堅実なあの銘柄を今の時間軸で再チェック。現時点の目線でどのよ
うな評価になるのでしょうか!?ぜひお読み下さい。
この応援企画(「生涯パートナー銘柄の研究」の研究)は、有料形式で3カ月
間(計12回)のメルマガとしてご提供いたします。
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を分析し、研究いたします。それらに掲載された銘柄情報を中心に、傾向分析
や現在の評価などを加味して解説します。
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●第11号(5/28配信)より
K社の株価は、「生涯パートナー銘柄の研究」で初めて取り上げられた20
14年に15%、2015年に7%と、着実に上昇しましたが、2016年に
は10%以上の下落。ところが、2017年には45%も上昇しました。
2018年に入っても、K社の株価上昇基調は変わらず、1月下旬には995
円まで上昇。しかし2月中旬には825円まで下落し、その後は800円台前
半でのもみ合いを続けます。
(中略)
このように、石川さんはK社の事業価値や資産価値に自信を持っており、株
価下落に対して狼狽えることなく、むしろ割安感が増したと判断しています。
その後、K社の株価は、石川さんの見立て通り、上昇基調を取り戻し、6月
には1,000円を超える水準に達しました。
(中略)
仮にK社の時価総額が、同社が保有する金融資産と賃貸等不動産の含み益の
合計に近づくと想定すれば、K社の株価は67%程度の上値余地があることに
なります。
(後略)
第1号目次
■有料メルマガで取り上げられた企業数
■メルマガで一番取り上げられた企業は?
■3回以上取り上げられた企業をすべて紹介
第2号目次
■石川さんは化学好き?~研究銘柄を業種別にみる
■石川さんは意外と大企業嗜好?~研究銘柄を市場別にみる
■石川さんは中型が好き?~研究銘柄を時価総額別にみる
第3号目次
■生涯パートナーの絶対条件!~研究銘柄を自己資本比率で整理する
■赤字企業は嫌い!~研究銘柄をROEで整理する
第4号目次
■低利益率でも大丈夫?~研究銘柄を営業利益率で整理する
■上場廃止銘柄を確認する
第5号目次
■まずは確認~メルマガの構成
■研究銘柄の語り方
■創業時期などの沿革、事業の紹介
■株価や業績の変化
第6号目次
■研究銘柄の語り方
■「研究銘柄に選んだ理由」の構成
■常に現状をチェック~研究銘柄として選んだ銘柄の最近の動向
■株価下落リスクを可能な限り避ける試み~選んだ理由の箇条書き
第7号目次
■研究銘柄を分析する手順
■研究銘柄の資産価値の定義
■研究銘柄の資産価値と時価総額との比較
■研究銘柄の事業価値の計算方法
■研究銘柄の事業価値を定性的に考える
第8号目次
■コラムの内容を整理
■同じタイトルのコラムが続く
■石川さんと「メンタル」の関係
■石川さんが語る「夢」の効用
■儲けられない投資家
第9号目次
■石川さんが考えるインカムゲインの「あるべき姿」
■石川さんが考える「生涯パートナー銘柄」
■石川さんの投資哲学は戦闘?
■株式投資における戦略、戦術、戦闘力
■インカムゲインを一気に確保する戦闘
第10号目次
■前期(19年3月期)は25%の減益
■20年度からの3カ年の中期経営計画
■株価の推移と石川さんの見方(勝手な予想)
■石川さんの視点を使ってA社を分析する~(1)割安度
■石川さんの視点を使ってA社を分析する~(2)業績予想の保守性
■石川さんの視点を使ってA社を分析する~(3)業績が伸びると増配
■A社のM&A戦略
第11号目次
■K社の事業内容
■株価の推移と石川さんの見方
■3期連続で最高益を更新
■石川さん好みの中期経営計画
■K社の資産価値
■K社の株主優待
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