先週の動きはテクニカル的に見て、ちょっと悪い方向性を示したが、一転、今週は良い方向性を示す動きを示した。
その大きな理由は「トランプ大統領」の発言に因るところが大きく、米中の首脳会談を行うと語ったが、急変、やはり3月1日までは会談を行わないと発言。しかし、今週に入り米中協議が始まると貿易交渉が進展しているとの見方が高まり、またもや「トランプ大統領」が習主席と会談を望んでいると語りました。
その影響で株式市場は下げたり、上げたりと方向感が定まっていない(特に東京市場は)。
さて、チャート的に今の「日経平均株価」の動きを見てみると、2月1週目の20900円台が戻り高値の抵抗帯でしたが、今週水曜日、あっさりと戻り高値20981円を抜き、21000円台を示現した。
一時的ではあったが、大きな節目である75日移動平均線を突破(この時点では21198円が75日移動平均線でした)、高値21213円を取ったが、終値ベースでは21144円。
そして、木曜日は高値21235円で、この日の75日移動平均線も一時的に突破した(この日は21178円でした)。しかし、終値ベースでは21139円と両日も75日移動平均線を実体で抜くことが出来ませんでした。
ここで移動平均線の定義を簡単に説明すると一つはその銘柄のトレンドを表し、もう一つはその銘柄に投資をしている投資家のコストも表しています。
その移動平均線で上記した75日移動平均線は中・長期的な投資家である機関投資家のコストとも言われており、個別銘柄においても、この75日平均線を株価が下から上へと突破する際、かなりのエネルギー(出来高)とそれなりの評価される材料がマッチしないと突破できない(これは過去の経験則に基づいております)。
ここ一両日中の動きを見た時、この75日移動平均線を抜けないことは、まさに、エネルギー不足&材料に乏しいことから、売り圧力に押し戻されていると考えられます。
昨年の10月、日経平均が下落相場に入ってから、この75日移動平均線が上値の節目となり、10月17日、11月8日、12月3日、多少上値を抜く場面もあるが、そのポイントが戻り高値を示し、そこから再度下降トレンドが今も続いている。
今週末の米中協議が大きなポイントになると株式市場は読んでいると考えられ、週明けの月曜日が今後の株式市場の方向性を決めるでしょう。
(大魔神)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
大魔神氏のセミナー開催を記念して、特別インタビューを1月17日に収録
ぜひお聞き下さい。
後編「投資対象銘柄の発掘について」
聞き手:YEN蔵氏
https://youtu.be/2kGNp1f3CCs
前編「出来高の見かたについて」
聞き手:YEN蔵氏
https://youtu.be/kYJuwVmuooo
コメント
コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。