1月24日から、3-9月期の企業の決算発表が始まります。
主力銘柄は来週から29日の「信越化学」を皮切りに、30日「アドバンテスト・NEC・TDK」など電子部品系銘柄。31日は全業種に渡り発表され「東エレク・野村HD・商船三井・日通・富士通」など、業種を代表する銘柄の決算発表日になり、前半戦の決算ピーク日になります。
米国ではすでに始まっている訳ですが、決算内容を市場は素直に反応している感があります。良ければ「買い」悪ければ「売り」と。
ただ、指数に連動する銘柄の場合には影響も大きくなっているようです。
しかし、東京市場は「安川電機」が2期連続の下方修正を発表しましたが反発し、3日続伸。
また、先日発表された「日本電産」については、減収減益。永守日本電産会長のコメントも「この12月は今までにない落ち込みであったと、尋常ではない大きな変化だ」との会見でした。そして、株価の反応は翌日、朝から売り気配であったものの、寄りつき後は買い戻されて、次の営業日には反発。
両銘柄とも確かに、市場全体から見て、低水準にあることは間違いない。ここまで下げたことは、今回の業績内容を織り込んでいたと、株式市場が判断を下しました。
ただ、上記したように、米国、株式市場と日本市場とは違った反応を示しているようです。
その一つの理由は、株価水準にあるところが大きい。日経平均は18日にやっと直近戻り高値から、(昨年、12月3日から12月26日の下げ幅)安値の半値戻りを達成しましたが、NYダウは三分の二の戻りを演じており、水準的にもかなりの戻り相場を演じていることです。そこには、世界景気減速懸念はあっても、企業業績への影響はある程度あったとしても、期待感はあったようです。
一方、日本の場合には、期待感もなく、唯々、悪いものであると思い、売り続けていたこと。その業績内容が思いのほか、この程度かと。判断されて戻っています。
株式市場においての株価水準がこのような「トリック」を示現されたようです。
これから始まる決算発表では、個々の銘柄の水準が重要なポイントになると考えられます。よくあることですが、業績好調銘柄が決算期待で高値水準まで達すると、「上方修正」が発表されても大きく下げることが多いです。
また、反対に「安川電機」のように株価が低迷して、下げ続けている銘柄の場合には、下方修正されても反転上昇する場合もあって、決算発表で、大きく株価の動きが変化します。
決算発表時の個々の銘柄がどの水準にあるのか?
どのような推移を演じているのか?
が大切なポイントになります。
また、売られて下値を付けてから、羽ばたく銘柄も出る時です。悪材料織り込みで。
相場に変化がある時なので、楽しみな時期でもあります。
(大魔神)
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