NY市場の上昇に伴って、東京市場も1月7日から戻り相場を演じている。
しかし、今週に入ると、マザーズ市場の戻りがよくなっている。
3日前に25日移動平均線を突破、その後も日経平均の上げ足が止まってもマザーズ市場の動きは続いた。特にこの市場特有でもあるが、バイオ株の上昇は指数をけん引する力を持っている。
その代表が「サンバイオ」である。
一旦9800円を示現後、8000円台での調整が続いていたが、先週8日から一転大きく上昇、待望の1万円台に達した。
それに比例するように、再度バイオ小型株が上昇に転じ、マザーズ市場全体が盛り上がりを示したようだ。先週末からは低迷していた低水準銘柄も順番に物色する動きにもなり、指数を押し上げた。「サンバイオ」効果だ。
2016年の春のマザーズ市場、急上昇のけん引役は同じバイオ株の「そーせい」だったが、今回もこのような相場になるかは、同様に「サンバイオ」株の動向が大きなポイントになりそう。
2016年当時は「バイオ、AI、ゲーム、インバウド、自動運転」がテーマになっていたが、今回は「バイオ・ゲーム」は共通しているが、新年号に伴って「婚活、システム変更」。外国人労働者受け入れの「人材派遣」「住居」「建設・農業」。ラクビーワールドカップ、東京オリンピックなどのイベントを控えて「施設運用・セキリュティー」など多彩なテーマもあるので、幅広い銘柄が物色されている。大いに面白い市場になっている。
このマザーズ市場の動きは、今のNYダウとほぼ同じペースで上昇していることである。その意味で、NYダウに陰りがでれば、それに追随することも考えられること。
しかし、NYダウ、マザーズ共に連日の堅調さで、ある程度の戻り達成感も出始めている。昨年の12月の戻り高値から安値に対する3分の2戻し近辺まで戻りを演じ、また、ストキャスティクスでも高値圏を示現しているなど、ちょっとテクニカル的に市場全般に過熱感も出始めていることも言える。
そして、一番気になることは、マザーズ銘柄の「鬼門」は決算発表シーズンに入ることも気掛かり。その流れから見て、決算発表前に一仕事を。
2016年も4月後半・5月の決算発表シーズンにマザーズ市場は総崩れになった。
じっくりと上昇している間は良いが、高値警戒の水準こそ、市場が一番盛り上がる時でもあるので、心したいところ。
(大魔神)
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