今週(11月12~16日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で569円91銭下落し(率にして2.6%の下落)、2万1680円34銭で取引を終えました。3週ぶりの下落です。
週を通じて、米国株式市場でハイテク株が軟調に推移。国内で、10月の工作機械受注が23カ月ぶりに前年同月を下回ったことで、電機・精密、機械セクターを中心に売られる展開となりました。
週初の12日(月)は、中国・上海株式相場の下げ止まりを受け、日経平均株価は前週末比19円高と小反発して始まりました。
しかし、続く13日(火)は、前日の米国株がハイテク、金融株中心に急落したことを受けて、大幅に反落。前日比459円安となりました。
14日(水)は小幅反発、15日(木)は小幅反落となった後、16日(金)は、米国の画像処理半導体(GPU)大手のエヌビディアが慎重な収益見通しを発表したことを嫌気して、半導体関連株が下落。ファンドを通じて、エヌビディアに出資するソフトバンクG(9984)も売られ、日経平均株価は前日比123円となり、約2週間ぶりの安値で終わりました。
来週も、中国の景気や上海株式相場の動向、英国のEU離脱問題に伴う政局の混乱などを背景に、リスク回避的な動きが続くと見込まれます。引き続き、好業績が見込まれ、割安な銘柄を個別に注目したいと思います。
セクターとしては、内外の景気見通しに不透明感が漂うなか、医薬品が比較的注目されやすいものとみています。先週は、東証マザーズ上場のサンバイオ(4592)、大日本住友製薬(4506)に言及しましたが、インフルエンザ新薬が期待される塩野義製薬(4507)にも注目したいと思います。
(水島寒月)
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