今週(9月10~14日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で787円61銭上昇し(率にして3.5%の上昇)、2万3094円67銭で取引を終えました。2週ぶりの上昇です。
米中貿易摩擦の拡大懸念は依然として燻っていますが、14日(金)の株価指数・オプション9月物の特別清算指数(SQ)算出に伴う投機資金の動きなどが、株式相場上昇に大きく寄与したものとみられます。
13日(木)には、トルコ中銀が政策金利を6.25%引き上げると発表。利上げ幅が市場予想の中心(3~5%)を大きく上回ったことを受けて、トルコリラが急騰し、新興国の通貨不安が一服。米国の株式相場が堅調だったことを受けて、14日(金)の東京株式市場は続伸して始まり、前日比273円高35銭高で取引を終えました。これは、2月2日以来、約7カ月半ぶりの高値です。
日経平均株価が、2万3000円台に乗せてきたことで、来週以降の展開に期待がかかりますが、引き続き、貿易摩擦問題、中国の景気減速などへの懸念が燻ります。
一本調子に上値を追うのは難しいとみられ、引き続き、好業績銘柄を個別に評価したいと思います。
(水島寒月)
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