スルガ銀行の不正融資は酷いものです。3兆円強の貸出債権のうち約1/3もが不正融資と言う事ですから、これはどう考えても会社ぐるみでしょう。
オーナーによる会社私物化のニュースまで出てきています。商工中金の杜撰さにも呆れましたし、まだまだ他行でも不正融資の問題が出てきそうです。
当局は(傘下業界に対し)どのような処置をし、どのような経営責任を取らせるのか?興味があります。
顧客だけでなく善良な行員や家族も被害者なのですから、業務改善命令などと言う形ばかりの甘い処分で済ませるようではいけません。天下り組を含め腐った経営陣を大きく入れ替えねば改善は難しいです。
とは言え、他省庁に比べたら財務省はまだマシな方です。経産省や農水省に至っては悪徳業者と分かっていても業界(天下り先)維持の為に露骨に手心を加えますし、簡単な注意をしただけで放置・・・なんて事例が山ほどあります。
スルガは2000年頃からIT企業と組んだ新事業などを展開していましたし、保守的な業界にもかかわらず随分と積極的な経営と感じていましたが、同業他社に比べ業務純益が高過ぎる辺りは気になっていました。
ワンマン会長や代表権のある役員が辞めるのは当然として、この際他行に統合されるなどで企業カルチャー自体を替えねば企業体質は変わらないと思います。
様々な不祥事(違法行為なども)の際に良く見られますが、コンプライアンス指導をした、研修をした・・・などと言う形ばかりの、縦割り傘下業界に甘い処分で済ませていては何も変わりません。
もっとも所轄官庁自らが不正をしており、それら内部者(身内)への処分自体が大甘なのですから、民間にばかり厳しくも出来ません(呆)。
これも「組織は頭から腐る」と言う見本の一つでしょうか。
それにしてもと・・・。トランプ米大統領の呆れるばかりの言動が続きます。
日本の近所にいる嘘つき独裁政権相手に厳しくするなら世界秩序の面からも良いことですが、自国の強い立場を利用して同盟国にまで「ディール、ディール!」と我儘放題では参ります。
漫画のドラえもんに出てくるジャイアンなら害はないですが、ここは現実世界です。
凋落している(中でも不勉強な)米国の白人優越主義者が最終場面で送り出してきたのがこのナルシシスト大統領であり、これも新しい世界秩序への過度期と諦め、日本はこの機会を利用して、近所の嘘つき独裁大国との関係を上手く構築しておくのが重要な仕事になります。
時代は変わりつつあります。
数々の不正が明るみに出ている国内の金融機関、大手メーカーなども変革のための大きな過度期に入っている故と考えられます。
混乱し易い過度期には市場リスクを大きく取ることは避け、行き過ぎた(売られ過ぎた)と考えられる資産にのみ徐々に投資していくことをお勧めします。
長く投資をしていると「分散投資とタイミング待ち」がとても重要と分かってきます。
「始め良ければ全て善し」です。
少しくらい「上がりそうだ」とか「安くなった」と感じても急ぐこともなく、「納得がいく価格になったら買う」「それなりの目標値に達したら売る」の繰り返しで楽しめればいいと考えています。
先日買った優待銘柄は昨年末頃に一旦売った銘柄なのですが、今期から優待を新設したにもかかわらず1月の高値から半分以下にも下がりましたから、「こりゃ安過ぎる」と納得したところで買いました。
割安に放置され(または売り込まれ)ていても、ちゃんと株主を見ている会社ならいずれは見直されると思いますから長く持てますし、3月末の優待も待ち遠しいです(^^)
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
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