株式投資はある程度、勇気と決断が必要になります。評論家は何か言っていれば済みますが、皆さんのような運用者は実践が伴います。銘柄研究してこれはと いう銘柄を見出したら、それを全体のどの程度組み入れていくかを検討し、他の銘柄とのバランスを取って運用することになります。
短期に急騰することもあればなかなか上がらない株もあって株式投資は面白い。トレンドフォローで上がっている株を組み入れた場合、ジリジリと上昇していくので売りにくい。
業績の良い銘柄ならただ黙って持っているだけで相応の天井を打つまではいつの間にか上がっていることになります。
でも、こうした銘柄に投資した投資家は本当に満足しているのでしょうか?
もっとダイナミックな変動をしてほしいが、日々小さな動きの積み重ね。変動を好む短期指向の投資家には面白くない。流動性重視の相場展開では大型株の方がダイナミックに動きやすい。
本来は変動の激しい中小型株は流動性に難がある場合、投資家はそうした銘柄に寄り付こうとしないので、結果として変動に乏しい状況となってしまう。
全員参加型の相場に乗る。株式相場の上昇初期ではこうした点を主眼にお金が動く。日経平均が8500円から12500円まで上昇した今回の局面では日本 を代表する企業群に投資していれば良かった。今後もまだそうした傾向が続くでしょうが、指数が頭重くなってくる一方で中小型株が個別のネタで動くと短期指 向の投資家が群がってきます。
やれバイオだのPM2.5、メタンハイドレードだのとメディアで騒ぐネタに関わる銘柄を収益など無視して売買していく。その良し悪しはともかく、食い散らかしながらの運用が続く。それぞれの運用の仕方は自由だけど、儲かれば何でも良いという発想だろう。
日足のチェックからそろそろ月足のチェックが必要な時期が来ます。
インデックスの上昇傾向を前提にして出遅れ個別銘柄の効率的な運用が求められるタイミングが接近しているように思われます。
3月末の配当取りシーズンが到来。新たなポートフォリオの組み入れ候補銘柄を選定し、中長期スタンスで運用を楽しむことにしましょう。
◆参考ポートフォリオ(その1・中型株中心)300万円コース
来期予想経常利益は会社四季報春号より
銘柄/時価水準/投資株式数/投資金額/時価総額/来期予想経常利益
1.伊藤忠エネクス(8133)/510円前後/1000株/51万円/594億円/130.0億円
2.三谷セキサン(5273)/760円前後/900株/68万円/192億円/41.5億円
3.ホシデン(6804)/580円前後/1000株/58万円/422億円/68.0億円
4.ポールトゥウイン(3657)/1450円前後/400株/58万円/137億円/19.0億円
5.第一精工(6640)/1360円前後/500株/68万円/228億円/30.0億円
合計 303万円 314億円(時価総額平均)
◆参考ポートフォリオ(その2・小型株中心)300万円コース
1.フォスター電機(6794)/1320円前後/500株/65万円/311億円/72.0億円
2.扶桑化学工業(4368)/2400円前後/200株/48万円/151億円/41.0億円
3.ナンシン(7399)/660円前後/1000株/66万円/52億円/13.5億円
4.きちり(3082)/2000円前後/300株/60万円/33億円/7.3億円
5.メディカルSNW(4350)/400円前後/1500株/60万円/103億円/29.5億円
合計 299万円 130億円(時価総額平均)
◆参考ポートフォリオ(その3・小型株)100万円コース
(流動性にやや難あり)
1.サイネックス(2376)/470円前後/400株/19万円/31億円/7.8億円
2.KG情報(2408)/450円前後/500株/23万円/34億円/8.5億円
3.シュッピン(3179)/440円前後/500株/22万円/26億円/5.3億円
4.アスカネット(2438)/750円前後/200株/15万円/33億円/6.8億円
5.MORESCO(5018)/850円前後/200株/17万円/72億円/15.5億円
合計 96万円 39億円(時価総額平均)
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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