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老子と投資 第79章

2013/03/13 12:02 投稿

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今回も、老子の第79章を題材に、投資の本質へ迫ってみます。

79、大怨を和すれば、必らず余怨有り

○怒りは恨みを残す最悪の手段。
○深刻な恨みは、問題が解決した後も、いつまでも消えないものだ。
○賢人は相手から借用証を預かっていても、だからと言って督促や取立てをしたりはしない。
○薄情なのは税の取立人と言われるが、賢人はそのような薄情なことは決してしない。
○TAO(道)はいつでも善人の味方である。

 「仮面ライダー」は、日本人なら誰もが知っているヒーローでしょう。そして、宿敵は「ショッカ―」!正義のヒーローが、悪人をなぎ倒していくのは気持ちが良いものです。

 ただ、仮面ライダーに夢中になっていた少年時代から疑問がくすぶっていました。「ショッカーの隊員には妻子がいるのではないか?」ということです。たし かに、ショッカーの隊員は悪人かもしれませんが、彼らの妻子には罪が無い可能性があります。あるいは隊員自身も、妻子を人質にとられて、やむなく悪に手を 染めているのかもしれません・・・

 日本の隣の悪の帝国と、南北に分かれた子分の国々について考えるときに、どうしてもショッカーのことが思い浮かびます。政府や国家としては危険で邪悪な 存在かもしれないが、一人一人の国民には色々な事情があり、中には我々が尊敬すべき素晴らしい人物がいるのではないでしょうか?

 逆に、素晴らしい日本という国の中にも危険で邪悪な人々がいます。責任逃れに終始し、自らの利権をあさることしか考えず、意図的に捏造された情報を流し、日本国民を誤った方向に導こうとする輩も決して少なくはありません。

 ですから、隣の国々のことを考えるときにも、「支配階級」と「一般国民」を分けて考えなければなりません。本来「一般国民」同士は理解しあえるものです。

 ただ問題は、隣国の政府が行ってきた「反日洗脳」です。洗脳された内容の中に真実があるかどうかの議論はここではしませんが、1945年に第2次世界大 戦が終わってから68年・・・現在生きている大部分の人類が生まれる前の「恨み・つらみ」を国家的に教育するなどというのは、過去の歴史を振り返ってみて も異常な行為です。

 戦争状態にあるのならともかく(因みに、例えば北朝鮮と南朝鮮(韓国)は戦争状態にあります(現在は休戦中)。また、日本は南朝鮮(韓国)を半島唯一の 国家とし、北朝鮮を国家として承認していません)、友好条約を結んでなおかつ多くの経済取引をしているだけでは無く、経済・資金援助を受けている国に刃を 向けるような教育は、国際常識ではありえません。

 「反日洗脳」は要するに「他人のせいにする教育」です。何か問題が起これば「日本が悪いからだ」の一言で済ませることができるのですから、本当の問題の 原因を作り出している支配者たちにとってこんなに都合の良いことはありません。また、これらの国々が、日本の中で、マスコミを含む<「なんでも他人のせい にする」各種団体>と仲が良いのもうなずけます。

 確かに、これまでこれらの国々は「なんでも日本のせいにする」ことで多くの利益を得てきました。しかし、それらは短期的利益にしかすぎません。

 世の中で「なんでも他人のせいにする人間が最終的には成功しない」のと同じように「なんでも他国のせいにする国の発展はありえない」のです。

 成功する人物(国家)は、他人が指摘するまでも無く、自らの過ちや欠点を理解し、努力によって改善します。間違いを認めるのは決して楽しいことではありませんが、その結果人間として成長できます。そして、その実力によって成功という果実を手に入れることができるのです。

 逆に、他人のせいにする人間(国家)は、その場の言い逃れで短期的利益を得ることができても、自らを改善する努力を怠っているわけですから、その実力が 向上することはありません。また、他人(他国)に、なんでも他人のせいにする人間(国家)だというレッテルを張られてしまいます。

 そして、最大の問題は、長年にわたって行われてきた反日洗脳の結果、それらの国々の国民に「怒り・うらみ・つらみ」が何世代にもわたって刷りこまれてしまったことです。

 他人(他国)に恨み・つらみを持ったままの国が一流国になることはありえません。なぜなら、「恨み・つらみ」は、<実力の無い弱者>の持つ感情だからです。

 実力で日本に勝てないので「反日洗脳」をするわけですが、それを続けるということは「日本には永遠に勝てない」ということを自ら認めるのと同じことです。

 日本が発展することができたのは、国土が焼け野原になったとき「過去のいきさつを全て水に流し」新たな気持ちで国づくりに取り組んだからです。日本人が例えば、原爆を落とした国に恨み・つらみを持ったままであったならば、今日の発展はあり得なかったでしょう。

 いえ、それどころか「相手から借用書を預かっていても、催促や取り立てをしてこなかった」のです。恨み・つらみを持った人々に『正しい』ことをしても、良い結果を得ることができないことを知っていたからです。

 「客家大富豪の教え」甘粕正<PHP研究所>の第二の金言には、

<許すことを知れば運命は変えられる>

とあります。もし、<成功>したいのであれば、<許す>というのはとても大事なことなのです。

 「スカイハイ」や「地獄少女」を観ると、人間の恨み・つらみのすさまじさにたじたじとなります。しかし、<自らが地獄に落ちても構わないから恨みを晴らす>といのは全く非合理な行動です。

 幾ら恨みを晴らしても、自分自身には何の利益もありません。ですから、日本の隣の国々の人々が、早く洗脳から解き放たれて「未来に向かって前向きに行動」するよう願います。

 そうでなければ、「スカイハイ」や「地獄少女」のような恐ろしい結末が待っています。

(OH)

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(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

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