今週(1月29日~2月2日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で357円35銭下落し(率にして1.5%の下落)、2万3274円53銭で取引を終えました。2週連続の下落です。
前週の地合いを引き継ぎ、週初から軟調な展開となりました。
米国の長期金利が上昇するなかでの円高の進行、米株の割高感などが嫌気され、31日(水)まで前週から6日続落。2月1日(木)は7日ぶりに反発しましたが、2日(金)は反落して終わりました。
米国トランプ大統領は1月30日の一般教書演説で、戦後最大の1.5兆ドルを投じるインフラ投資計画を表明しました。景気が堅調に推移するなかでの1.5兆ドルの大型減税の実施に続く需要喚起策の表明に、長期金利が上昇しつつありますが、市場は景気過熱に伴う消費者物価上昇による「実質金利」の低下を警戒しています。
外為市場で、ドル安円高が進行するのは、これが主因のように思います。
ただ、日柄調整を経て、黒田日銀総裁の後任人事(黒田総裁自身の続投が有力視されていますが)、日銀の金融政策の継続性がはっきりとする頃には、株式相場の地合いも好転しているものと思います。
(水島寒月)
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