有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=コラム「株式投資をして精神的に苦痛を受けないためのヒント」=
(有料メルマガ第12回・2009/3/17配信号)
※2009年3月現在の内容です。留意してお読み下さい。
【前略】
「業績が明らかに悪化しているのに、売って損を実現したくないと持ち続ける」
世の中には塩漬け株を持っている人がたくさんいます。買ってから一度は上昇し高値で利食いを逃がしてしまったような株です。買った値段より株価は下げているけれど、持ち続ければ、また株価は上がるかもしれない。売らなければ損は実現していない。含み損は損ではない。こんな考え方をする投資家は多いです。
高値覚えで持ち続け、業績が悪化したり、成長性に疑問がでたのに、ずるずる持ち続けるうちに買い値を下回り、ますます売れなくて、何年もずっと所有し続けるわけです。これは投資効率的に非常に悪い状態です。買った値段より下がったら売っていなくても、損だと認識すればいいのです。「含み損も損である」このようにしっかりと頭に叩き込んでおきましょう。
「意地になって買った株を持ち続ける」
プライドが高くて自分の投資判断が間違っていると認めたがらない頑固な投資家がいます。株価が下がったのは自分の間違いではなく市場の間違いだ。間違っているのは他の投資家で、自分の意見が正しいと言い張るわけです。投資家によっては、自分の買った株、自分が絶対上がると思った株にほれ込んで、絶対売らないと頑張る投資家さえ、けっこういます。しかし実際には株価はドンドン下がっていく。損が拡大していってしまう。2006年ごろの成長株、アーバンコーポレーションの倒産や多くの不動産流動化銘柄の株価大暴落で痛手を負った投資家は多いです。
確かに市場は需給で動いたりして、納得できない動きになることも良くあります。業績がドンドンよくなっているのに株価は逆に下がってしまうことも良く起きます。しかしそのような時は本当に自分の投資判断が間違っていないかを、慎重に検証しなおすことが必要です。
検証しなおしても間違っていないと再度、確信が得られたなら持ち続けるという判断も正しいでしょう。しかし自分が間違えたと認めるのが嫌で、自分の投資判断の再検討をしないで、意地を張るのはいただけません。株式市場でついた株価は投資家の合意によって成立したものであり、歪んでいるとは思っても尊重して自分の考えに間違いはなかったかを検証する。謙虚に相場と向かい合い、間違えたと思ったら素直に自分の過ちを認める勇気を持ちたいものです。
「損をすればするほど熱くなる。感情的に投資行動をする。」
投資に失敗する人や、人生に失敗する人によく見られる現象に、儲けそこなったときや、損をしたときに、きまって熱くなるということがあります。頭に血が上り、なんとしても損や儲け損なった分を取り返そうとします。冷静な判断ができなくなってしまうのです。
私も若いころはこんなタイプでした。とにかく失ったものを取り返そうと夢中になります。そして傷口を大きく広げ損失を拡大して、はじめて、しまったと目が覚めるのです。
私が日立造船でナンピン買い下がり地獄を経験したのも、そんな背景がありました。400円した株価が200円を割り込んで、更に下がって行く。こんなバカなことはないだろうと、何の根拠もなく思い込んでしまうのです。株に絶対はないのに、トレンドもなにも無視して、とにかく、いつかは株価が反転し戻るだろうと信じ込むわけです。
特に株式投資では損をして熱くなるのは危険です。冷静に相場を見極めて、損失をできるだけ少なくするにはどう行動すべきかを決定していかないといけないのに、大事な冷静な判断が出来なくなってしまうわけです。
株価が乱高下しているときは、相場に参加する場合も、冷静な気持ちでいられる範囲内で投資をするのがいいのです。とにかく冷静な気持ちを取り戻せるような処置をとっていくべきです。
私は、自分が熱くなってきそうになったら、たとえ損をすると分かっている場合でも、自分の主力以外の株を手放してポジションサイズを小さくするような手段をとります。
市場とは冷静な気持ちで付き合うことが大切です。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
★有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」を週1回配信しています。石川臨太郎が特定銘柄を挙げて詳細研究する「銘柄研究」が好評です。ご興味がある方はぜひ一度ご購読下さい。
[研究銘柄パフォーマンス:1月10日~6月27日配信分から一部抜粋]
(株価は配信後高値:11月1日現在)
杉村倉庫 +389.3%(6/20配信)
ニチリン +110.1%(2/21〃 )
日本フィルコン+ 81.3%(4/11〃 )
ラサ商事 + 78.8%(2/ 7〃 )
東邦アセチレン+ 65.7%(5/ 2〃 )
佐藤渡辺 + 64.5%(3/28〃 )
萩原電気 + 52.2%(5/30〃 )
【リバウンド期待!国内トップシェアの製品を持ち、キャッシュリッチでリバウンドが期待出来る企業を研究!】
本日配信の有料メルマガでは、国内トップシェアの製品を持ち、好業績で、低PER低PBRでキャッシュリッチ、決算次第でリバウンドが期待出来る、配当優待企業を、研究銘柄として掲載しています。
また、コラムでは、「投資してから大きく下げていた投資銘柄が数日で2倍に上げるような幸運がやってきました。続いて去年の底値から3倍以上に上げたけれど、11月の高値から良いところなく下落を続け、11月の高値から20%近くまで落ちる可能性が高いと覚悟していた投資銘柄が一日で13%も暴騰する幸運にも恵まれました。このツキを大事にしながら掉尾の一振を確実に取っていきたいと考えています。」と題し、最近の具体的な取引を2つ例に挙げながら、売買のタイミングや判断、リスク管理などについて考察しています。
さらに、来年に向けてイベント型投資と業績伸長期待のセクターの2点から選定した9銘柄を、研究銘柄候補として挙げています。
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詳細は http://www.iforum.jp/magazine.htm をご参照下さい。
過去サンプル(研究銘柄)
銘柄研究 ニチリン(5184)
]銘柄研究 帝国電機製作所(6333)
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