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アメリカのFP事情について~テキサス視察報告

2017/11/10 22:55 投稿

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 10月15日~20日まで、米国テキサス州、州都オースティンに不動産と金融の視察に訪問してきました。

 今回も前回に続き、視察の内容について簡単にご報告いたします。


【FP事務所】

 前回ご報告しました、ディメンショナルファンドのご紹介で、地元オースティンで40年近く経営をされているFP事務所に訪問してきました。

Austin asset
http://www.austinasset.com/

 米国のFP事務所の多くはRIA(Registared Investment Adovisor)といって、SEC(証券取引委員会)に登録された一任の投資顧問会社になります。

 つまり、顧客から一任の信頼を受けて、顧客の株式の資産についてRIA側で管理、売買指示、報告を行っています。

 顧客側からすると、FPとミーティングをして、運用方針を決めてしまえば後は丸投げして、RIA側が運用を行うという仕組みです。

 米国にはこうしたRIA事務所が32,000程度(2015年)あり、だいたいどの都市にも存在します。


Austin assetで聞いた話は下記の通り


・40年前に一人の創業者が始めた

・現在の代表は2代目で、90年代に入社した

・入社した時には、既にFee-Onlyの事務所だった(保険や証券の販売手数料は取らないで、資産管理Fee中心であった)

・入社した時には100名程度の顧客であったが、現在は400名程度の顧客

・現在の預かり資産残高は800億円程度(売上は概ね800億円の1%と想定される)

・スタッフは20名程度(うち10名がCFP)

・一人の顧客に対して4名のチーム体制で臨む

・実際の運用はETF(vanguard)とディメンショナルファンドが中心


【ポイント】

・米国のFP事務所は、主にRIAという顧客の資産管理型の事務所であり、証券や保険の販売ビジネスを主にやっているところは多くない


・米国の金融商品流通チャネルとしては、年々RIA経由の流通が増えている(前回のディメンショナルは、完全にRIAチャネルしか利用しない)


・Austin Assetの顧客一人当たりの平均資産額は2億円程度(平均なので中央値とは別)


・20名のスタッフはRIA事務所としては大きい方だが、創業から40年かけてゆっくり成長している


・運用は、インデックス運用とクオンツ(ディメンショナル)の併用


【小屋所感】


 日本では、RIAの機能である一任の投資運用を行える業者は359社しかなく、しかも、そのほとんどは機関投資家向けで、個人投資家向けのアドバイザーは少ないです。

 一任ではなく、アドバイスを行う投資助言業も985社しかなく、個人にとって投資のアドバイスをもらうには、ハードルの高い環境にあります。


 弊社は2009年に、米国RIAビジネスが日本でも流行してくるだろうと思い、そのスタイルで経営をしていますが、日本で流行るには、まだまだ時間がかかりそうです。


 一方で、米国の人々や、運用会社など、金融業界に携わるすべての人が

「日本でも、こうしたビジネスが流行するのは、時間の問題だ」

と発言するので、それを信じてビジネスを続けていこうと改めて思いました。


 その他、オースティンは土地も広大なので、オフィスの環境なども素晴らしく、ゴミゴミした東京で生活するのとは別の豊かさを強く感じました。


 今回の米国視察については、私の主宰するFP技能士会でも報告会をやりますので(報告者は私以外の同行者3名のFP)
http://peatix.com/event/312756

ご関心のある方は参加していても良いと思います。
定員まで残り10名程度です。


株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一


無料で資産運用の相談をしてみたい方はコチラ

http://abvom.biz/brd/archives/ahwxrr.html


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http://abvom.biz/brd/archives/oqjjbm.html


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(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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