産業新潮 http://homepage2.nifty.com/sancho/
8月号連載記事
■お金しかなければ成功しない。
●金儲けは尊い行為である
金儲けが卑しいという思想はいったいいつどこで始まったのかは定かではありませんが、宗教がその思想を強固なものにしたのは間違いがありません。
日本のある行者は生涯お金に触れずに暮らしました(実際のところは弟子が必要な品物の代金の支払いを行ったのですが・・・)し、ジーザス・クライスト(イエス・キリスト)はユダヤ教の神殿で(念のため、ジーザス(キリスト)はユダヤ教徒です)静かに商いを行っている商人に乱暴・狼藉を働きローマ軍に捕らえられた挙句、結果として磔にされました。
また金儲けの究極の形ともいえる金融(金貸し)業は、キリスト教において長らく汚れた行為とされ、「金融業に携わる者は天国に行けない」と牧師が説教しました。そのため、欧州での金融業において、そのような縛りが無いユダヤ教徒が力を持つようになり、現在でもグローバルな金融業でユダヤ系が一大勢力となる素地を作りました(実際には、テンプル騎士団などは現在でいうトラベラーズチェックや為替など金融業で大儲けしました。もっともテンプル騎士団は、多額の貸し付けを行ったフランス王にそれゆえに弾圧され-テンプル騎士団が隠し持った財宝が狙いであったともいわれます-悲惨な最後を遂げました)。
現在も金儲け(利益)に対するタブー意識のようなものが宗教界を中心に存在しますが、「坊主丸儲け」という言葉に代表されるように宗教そのものが驚くべき高収益ビジネスです。何しろほとんど原価ゼロの戒名(ルターが糾弾した免罪符と同じようなもの)が数百万円で売れるわけですし、京都などの有名寺院の財力も驚くべきもので祇園の花街の上得意です。
さらには、信者に対して「富を持つと人間は不幸になるから財産は全て寄付しなさい」と促します。そして「財産を持つ不幸は我々が背負いましょう」とまで親切に言ってくれます。
たしかに、富を求めなければ心穏やかに暮らせますが、それは「ホームレスの生活が結構楽しい」と言っているのと代わり映えしないように思えます。
より高いものを求めるからこそ、もがき苦しみ、その苦しみを克服することにこそ人生の目的があるのではないでしょうか?
●金の亡者は成功しない
もっとも、ビジネスで成功するためには、「金の亡者」のようにふるまうべきではありません。「お金」のことしか頭にないような人間(例えば民主党の大統領経験者夫妻)は徹底的に軽蔑されますし、「他人の金儲けを手伝いたい」などという奇妙な人間は、めったにいません。
続きは、産業新潮
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8月号をご参照ください。
(大原浩)
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(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)
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