億の近道 チャンネル版

東京プロマーケットの話

2017/05/17 11:15 投稿

  • タグ:
  • 億の近道
  • 投資
  • 炎のファンドマネージャー
  • 東京プロマーケット
  • 市場


 いきなりで恐縮ですが皆さんは東証が運営する株式市場はいくつあるとお考えですか。


 市場第1部に第2部は誰でも知っていますが、これにマザーズ、JASDAQという市場があってこれら4つを運営している・・。というのは間違い。

 実はあと一つ東京プロマーケット(略称TPM)が存在しているのです。


 ところが、「TPMなんて流動性がなく個人投資家には関係のない市場だ」という悪評がどこかのメジャーなメディア等で噂され、まるで風評被害のような横やりが入ってここに上場する企業の数が増えてこなかったのが現実です。

 筆者は上場までに3年以上もの時間のかかるマザーズやJASDAQ市場のような既存新興市場に比べ、上場までの期間が半年程度と短期で済むTPM自体は極めて意義のある上場市場であり、本来は中小企業にとって上場という信用を勝ち取る身近な存在であるはずなのです。
 現に東証はマザーズやJASDAQへの登竜門としてこのTPMを位置づけようとしているようです。


 フィリップ証券という聞きなれない外資系証券会社が兜町にあります。

 シンガポールを主たる拠点にした証券会社で日本でも地場の老舗証券会社を買収して活動しています。実はこのフィリップ証券は東京プロマーケットの旗振り役を担ってきました。

 現在、TPMには17銘柄は上場していますが、これ以外に3銘柄が上場廃止していますので累計では20銘柄が上場したことになります。

 そのフィリップ証券はTPMの主幹事シェア約80%という実績を誇っています。他には沖縄J-Adoviserとリーディング証券があるぐらいですので、TPMと言えばフィリップ証券という存在になってしまいました。


 一般個人投資家は市場への参加は不可能ですがすべての株式会社、3億円以上の金融資産を有する個人の方や非居住者はTPM銘柄の買い付けは可能だそうです。

 流動性がなくても将来はマザーズに上場する有力企業がTPMには存在している可能性があり、流動性のない分、それが安く買えるのであれば投資家にとってはチャンスです。


 例えば昨年6月にTPMに上場した歯愛(シアイ)メディカル(3540)という歯科業界向けの通販会社がありますが、この会社は既に売上180億円を超えていて経常利益も16億円を超えています。これだったら皆さんも買いたいと思いませんか?

 このほかでもTPMには小規模ながら着実に売上、利益を向上させている企業が存在しています。

 一般投資家は買えないとしてもお宝企業が眠っている市場となりつつありますので今後もTPMへの関心を寄せておきたいと思います。


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


honoh_01.jpg

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

「億の近道」金融&経済情報チャンネル

「億の近道」金融&経済情報チャンネル

このチャンネルの詳細