どんな銘柄でも右肩上がりで上昇していく過程で押し目が形成されることはよくありますが、利益確定売りによる下振れを待っていてもなかなか下振れしてくれないという銘柄もあります。
とは言え、上昇トレンド銘柄の押し目買いを基本にした投資は成果を高めてくれます。
例えばマルハニチロ(1333)はその典型です。
現在同社株は3490円という水準ですが、2014年5月には1498円という安値がありました。そのボトムからもうすぐ3年となりますが、上昇してはミニ調整し、調整してその前の高値を抜けていくというパターンから長期的に見ると一貫した株高を描いています。
この背景には業績の向上がありますが、円高メリットを享受した仕入れコスト減による業績向上があってのものだったかと思います。ここに来ての円安が同社の業績にはマイナスに影響すると考えられますが、そうした点は無視した値動きが見られます。これは水産業というビジネスへの別の要因が働いているものと考えられます。
この間の日経平均は比較的大きな振幅を繰り返していますが同社以外にも一貫した上昇トレンドを描いている銘柄が見出せます。
同じく冷食のニチレイ(2871)が一貫した上昇パターンを描いていますし、東宝(9602)やセコム(9735)、コナミ(9766)などのサービスセクター銘柄が好業績を背景に上昇トレンドを描いています。
中小型株でも多くの右肩上がり銘柄があり、下振れ待ちをしている投資家はお見えになるのではないかと思います。ここは辛抱強く待つことにしましょう。
振幅の大小はともかく相場の下振れは必ずと言って良いほど忘れた頃に起きてきます。ただ、それがいつかは見通せないだけです。
(炎)
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