いつの間にか老舗食品株の株価が軒並み水準を高めています。為替が円安となってもさほど関係がない値動きになっており、内需系のコアストックとなっているように感じられます。

 食品株と言えば、安定成長の国内株という印象が強いですが、今や業績の拡大から投資家に支持されて株高が続き人気セクターの一角を占めるに至っています。


 1910年設立の森永製菓(2201)は時価4710円で、時価総額は2047億円。
 低迷していた業績がウィダーインゼリーの増産効果で向上。
 予想EPS221円に対してPERは21倍の水準となっています。

 業績の伸びが続くという前提ではまだ比較的株価水準を高める余地はありますが、かつての同社株の株価イメージとは異なる水準となってしまいました。


 このほか、江崎グリコ(2206)や明治ホールディングス(2269)、ヤクルト(2267)、日本ハム(2282)、アサヒグループ(2502)、キリンホールディングス(2503)、カゴメ(2811)、味の素(2802)、キッコーマン(2801)、ニチレイ(2871)、日清食品ホールディングス(2897)など日本を代表する食品株が堅調な業績拡大を背景に軒並み水準を高めています。

 これらは既にPERが30倍前後に高まっており、株価は高水準でややリスクが高まっているように感じられます。


 これに対してやや出遅れ感のある中小型食品株がまだ散見されます。
 業績の伸びに欠けているために放置されているのかも知れませんが、改めて吟味してみると良いのかも知れません。


(炎)


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