今週(9月26~30日)の国内株式相場は、日経平均株価が週間で304円18銭(1.8%)下落し、1万6449円84銭で取引を終えました。 2週間ぶりの下落です。
ドイツ銀行が米司法省から巨額の和解金支払いを求められたうえ、米主要メディアが「複数のヘッジファンドがドイツ銀行の経営体力を懸念し、資金を移している」と報じたことなどから、金融システム不安が再燃。
日銀が金融政策に新しい枠組みを導入したことも、「金融緩和の縮小ではないか」との見方も浮上、投資家心理が悪化しました。
一方、石油輸出国機構(OPEC)が28日、予想に反して原油生産の減産で合意したことで、29日は資源株が急伸。しかし、週末30日は、29日の米国株式市場でドイツ銀行株が急落したことを受け、日経平均株価も243円安となりました。
来週は、日経平均株価で、1万6000円~1万6500円のレンジでの推移を予想します。
日銀による株価指数連動型上場投資信託(ETF)の買いが下値を支えるとみられますが、上値追いも難しそうです。
原油市況も、減産合意の実効性に疑問符が付くうえ、50ドル/バレルを超えてくるようであれば、米シェールオイルの増産も見込まれるため、一本調子の上昇は難しいと考えます。
(水島寒月)
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